2009年7月29日水曜日

自然のパワー・田舎暮らし便り(蓼科より)

平成21年7月29日,水,雨のち曇,時々晴,

毎日雨が降り,野菜がおかしくなってきた。日照不足だろう。テレビでも野菜の出荷が落ち込みお価格が上がって来ていると報じていた。気象庁も予報が外れっぱなしで困惑の色が濃い。気の毒だ。

毎日の雨で,土がべたべたで土いじりができない。ソバを撒きたいのだが,畑の耕起ができず弱っている。早く晴れてほしい。3日も土にさわらないと気持ちが落ち着かない。

土いじりのことを思うにつけ,最近の異常な犯罪に想いが及ぶ。人間は無機質な環境にいると自分が有機的な生き物であり、自然に生かされていることが判らなくなってしまうのではないか。言い換えるなら,人間としての正常な感性と思考能力が育たず,発育不全を起こしているのではないか。

無機質な物の世界では,金さえあれば買いたい物は何でも手に入り,注文すればどんなものでも作ってもらえる。際限なく作り替えもできる。世の中は自分の意志で動くものだと錯覚してしまうのではないか。

撒き方が悪かったり,水くれを忘れたり,やるべき生育管理を怠ると野菜は発育不全を起こし,貧弱で抵抗力の無いものになってしまう。一度そうなってしまった物の再生は非常に難しい。自分の失敗を振り返るとそれがよく判る。

土と太陽からエネルギーをもらって逞しく生きる野菜や草を見ていると,自然界が持つパワーに圧倒され,上記のようなことを考えてしまう。

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