2011年4月27日水曜日

「低線量率放射線が体に良い」論拠が判りました!田舎暮らし便り(蓼科より)


2011年4月26日(火)
 今日から,毎週土曜日に発信しているメルマガ「蓼科便り」をブログにアップさせて頂くことにしました。長くて読んでられないかも知れませんが,許せる範囲でおつき合い下さい。
 こにお1ヶ月ばかり,農楽記事が減り原発に偏っております。残念ですが・・・。
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★ 蓼科だより・184号〜田舎暮らし情報
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 便り181号で掲載した情報を下さったW様が,更なる裏付け情報を下さいました。そして安中さんの注釈で放射線論議の本質が見えてきました。答えは,ヒロシマ・長崎の被爆者データにあったのです。現実に福島で行われていることと違い過ぎて,とても落ちついていられなくて書きました。ほとんどがコピー&ペーストですが・・。
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 下記は,W様からの転送メールです。(ーーとーーの間。< >内は私のコメント)
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 その後、友人からアメリカ ミズーリ大学のラッキー博士も同じ趣旨の、低放射線が体に良いという論文を書いていると教えられました
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2592990/
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2592990/pdf/d...
 何とタイトルは「Atomic Bomb Health Benifits」すなわち「原爆の健康効果」となっています。これは奇をてらった表現ではありません。なぜかというとこの論文は、広島、長崎の被爆者の追跡調査のデータをもとに書かれたさまざまな論文をもとに、あるレベル(閾値)内の放射線を浴びた人々は、健康障害ではなく、遺伝子異常、ガン、寿命などにおいて、通常の人々よりも、よい数値、すなわちより健康であるという事を実証しているからです。
 低放射線は免疫機能を刺激することによって健康に良い効果をもたらす、という稲博士の論と基本的に同じことをいっているわけです。まだ日本語訳ができていないので上記英文論文をお読みいただくしかありませんが、要点は次のようなものと考えます。・LNT(Linear No Threshold)ドグマ=殺人放射能という猛毒は高水準のものからゼロまで連続的に害があると言うドグマは間違いであるということ。
No ThresholdではなくThreshold(閾値)というものがあり、それを境に、毒=害ではなく、逆の「益」を与えると言うのが「事実」である。<閾値:いきち=物事の性質が変る境目数値>
・・・詳細略・・・。ラッキー博士は宇宙飛行士の健康検査を10年以上にわたって研究し、NASAに報告を出しているようです。結論として、「健康に良い放射線レベルは年間100ミリシーベルト」としているそうです。20ミリシーベルトを超えそうだと避難させるというおかしなことをよってたかってやっている現状はなんとかすべきだとは思いませんか?  平成23年4月20日 M        
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(ここから私)上記にある通り,福島県で今出されている「計画的避難」(1ヶ月内を目処に退去)の数値は年間で20ミリシーベルトです。ラッキー博士や稲博士,他にもかなりいそうだと思える同様な主張論を政府は検討しているのでしょうか?もし低線量率放射線が体に良いとしたら,政府と東電はとんでもない間違いをしていることになります。
 再度私は,原発の設計にも定期検査にも携わり被曝者でもある安中氏に論評をお願いした。昨日その
コメントを頂いた。(ーーとーーの間。< >内は私のコメント)
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 ラッキー博士の低放射線有益論は以前に読みました。稲博士の論文とほとんど同じ主張ですね。私は、種々の論文や報告書を読み、その上に自分の経験を重ねて、以下のように考えています。  電磁放射線は、低レベルでも細胞のDNAを壊します。ただし、放射線の種類によって、破壊のダメージは違います。最も深刻なダメージを与えるのは中性子線です。(JCOの被曝者が浴びた放射線です)
 中性子線は、鉛や鉄板でも透過を防げないというやっかいものです。(この理由は、そのうちHPで説明します)中性子線は、とにかく浴びないほうが良いですね。でも、臨界状態の放射性物質からしか放射されませんから、原子力施設の関係者以外、怖れる必要はありません。
 次にダメージがあるのは、α線、β線です。これらは粒子で質量を持っていますので、γ線やX線より、細胞に与えるダメージが大きいわけです。ヨウ素131やセシウム137は、β線を出して崩壊します。だから、少量でも浴びれば、細胞のDNAは損傷を受けます。 ご存知のように、細胞は一定期間(数か月から2年ぐらい)で死にますが、DNAを設計図にして全く同じコピーを作り、蘇ります。このDNAが破壊されれば、同じコピーを作れず、死んだままになるか、奇形のコピーを作ってしまいます。
 「少量でも浴びてはいけない論者」の方々は、このことを理由に放射能被曝を「いけない」こととしています。この理論は間違いではありませんが、細胞の能力を過小評価しています。

 細胞は、DNAを壊されても、それを修復する能力を持っています。DNAが二重らせん構造を持つのは、修復のためだと言われています。また、たとえ二重らせんの両方が壊されても近傍の細胞の情報から修復すると言われています。これが「自己修復能力」です。
 この修復によって、細胞の構造が前より強化される現象が観察されています。「怪我したところは、前より強くなる」と言われますが、同等の機能です。<何故,傷口が塞がるのか,何故骨がつながるのか判りました>
 「少量なら浴びたほうがよい論者」の方々は、この理由で、低レベルの放射線被爆を「よい」こととしています。この「自己修復能力」も間違いではありません。つまり、両者とも間違いではないのですが、「自己修復能力」をどの程度評価するかの見解の違いがあるのです。
 結論は、「自己修復能力が十分効くような被爆をする」となります。<「自己修復能力が十分効く範囲内での被爆なら大丈夫」となります。>
 では、その線量はとなるのですが、単純ではありません。「浴びた時間×浴びた線量」vs「浴びない時間×細胞の修復能力」の関係式となるからです。
 年間100ミリシーベルトは、その計算と臨床例から求められた安全基準値です。つまり、瞬間に100ミリシーベルトを浴びても、1年間遠ざかっていれば、細胞は修復するというレベルであり、毎日0.3ミリシーベルトを浴び続けても細胞は毎日再生可能ということです。
<安中さんは,3ヶ月で3000ミリシーベルト被曝したが何ともなかったと証言している。その後生まれた3人の子供にも,一緒に作業した仲間にも異常は無かったとも。>

 弊社の社員の中には、原発反対の人もいます。彼らは、低レベルでも20~30年後にガン発生率が高くなると言っています。ですが、その論拠はあいまいで、「臨床例のデータは?」と聞いても、答えられません。私は、「心配はもっともだが、それらを示すデータは無い。いわゆる風評の類しかないのだ」と言いました。それに対し、彼らはこう言いました。「それらのデータは隠されているのです。ほんとはたくさんの人が死んでいる」
 こうなると、議論になりません。多くの人は、このような論拠を持つのだなと分かりました。やはり、見えない恐怖は怖く、放射線は悪魔か悪霊なのです。
 私は、彼らに「そこまでいくと宗教論争の領域になってしまう。それは不毛な議論なので私はしないが、あなた方の考えは尊重しよう。だから、原発へ行けとはいわない。だが、私は必要があれば躊躇なく行く。これは宗教ではなく、科学的論証があるからだよ」と言いました。
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(ここから私)私は,ヒロシマ・長崎の被爆者のその後のデータに答えはある筈だと思い続けていました。やはりありました。ラッキー博士の研究がそれです。当時の日本の医学界はそれどころではなかったと思いますが,ヒロシマから60年以上も経った現在,今の医学界或いは政府を初めとする原発関係機関がそのデータを知らないとは思えません。一体,どうなっているのでしょうか?どっか,おかしいです!
 しかし私は,原発に関わった実務家かつ研究家であり,被爆者でもある信頼すべき友人が「低線量率放射線が体に良い」というのは間違いないことを証言してくれたのですから,私は信じます。
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 更に,ごく近いメル友Sさんから下記のような注釈付きのメールを頂きました。発信主は旅館の経営者です。東電の回し者ではないようです。
「私の父は広島原爆の被爆者です。父の父も私の父を捜し、爆発広島の街をさまよった。時間のある方は下記を読んで下さい。東電の、放射能の現状を肯定する訳ではないが、こんな放射能をくぐっても何事も無く最近天寿を全うした私の父、をみるとそんなに怖いと思わない。」
私の父はHibakusha 1
http://blog.kirakuya.jp/?day=20100805
私の父はHibakusha 2
http://blog.kirakuya.jp/?day=20100901
私の父はHibakusha 3
http://blog.kirakuya.jp/?day=20101001
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安中氏の会社のホームページは,原発情報が満載です。
株式会社ハルシステム設計
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 こんな長いメールをお読み頂いて感謝申し上げます。
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