2011年7月9日土曜日

蓼科だより・195号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2011年7月9日(土)★
★今回のテーマ:ショッキングなできごと & コメント諸々 
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 7/1日朝田んぼで大事故(漏水)が発覚したことを194号で書きましたが,去る4日ミニバックをレンタルして,朝7時から夕方7時までかかって対策工事を完了しました。30年程前まで土木の現場でやっていたことが役に立ちました。
 当日の天気予報は午後3時から雨でしたが,幸いなことに実作業終了の5時頃まで降らずにいてくれて助かりました。粘土を扱う仕事ですから降られたら始末が悪いのです。
 パイプを探し当てるのに半日かかってしまいましたが,150センチ程の深さに入っていました。水中ポンプで水を排水しながら,パイプを約80センチ程切り取り,粘土を転圧しながら埋め戻しました。水を田んぼ側に閉じ込めた訳です。早速田んぼに水を入れました。 翌5日朝一番に飛んで行って見ると,漏水した箇所からは一滴も出ていませんでした。成功を確認しほっと安堵しました。
 嬉しかったのは,丁度埋め戻しが始まった頃,194号の記事を読んでいたメル友社長が「通りかかって,姿が見えたので寄ったよ」と,顔を出してくれたことです。国道142号線から見えるのです。帰り際に,「メルマガに書かれていたことがよく理解できましたよ」と,納得の様子でした。
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 自分のことですが先月,ちょっとショッキングな出来事がありました。私は,経営者生命をかけて「街並景観づくり住宅地」を東信地区に6箇所創りました。これは余談ですが,わたしが会社を手放さなければならなくなったのはこの事業による損失が大きな原因になってしまいました。 そんな想いで創り上げた住宅地の一つが佐久市にあります。そこにはとても立派に育った桂(佐久市の市木)の街路樹並木があります。先月のある日,ついでの時に立ち寄って見ると,その桂並木の丈が半分くらいにバッサリと切り縮められ剪定されてしまっていたのです。
わたしは唖然としました。その桂並木は2階建ての家の屋根を越えるくらいの高さまで見事に成長していました。それがバッサリと切られてしまったのです。
下記URLは2009年春にYoutubeにアップロードしたその住宅地の画像です。できましたらご覧頂きご意見をお聞かせ下さい。何故これが切られなければならないのでしょう。
http://www.youtube.com/watch?v=FsRELW66YV4
 問題はこの後でした。わたしは悲しくて訳を知りたくて,その住宅地内の懇意なお客様に電話でお尋ねしました。その方は「相談もなく切られてしまった」とのことでしたが,よくよく聞いてみると,「切ったのは三矢工業(私が社長だった)だと思いますよ」と言われまたビックリ仰天しました。 翌日,担当者に事情を聞いてみると,ただ「お客様から依頼があったので切りました」とのこと。その返事には何の問題意識もなくアッケラカンとしていました。このショックの方が大きかったです。
わたしにとって三重のショックでした。その担当者は私の現役時代一緒に”まちづくり”開発事業をやってきた側近でした。そのものをしてこの始末です。
実は,当時販売した住宅地には全区画に景観形成住民協定を付けていました。その協定の中には,「シンボルツリーで立派な並木を育てましょう」と明記されているのです。
 私は昔から指導を受けている大学教授にできごとを話し,意見を求めました。「それが日本のレベルですよ。何故表参道に人が集まるのか,美しい街には立派な街路樹があるのか,その意味が判っていない」とのご返事でした。 参考にWikipediaで「街路樹」で検索して見ると,日本中の美しいと言われている街の街路樹がたくさん出ていますが,美しい街の街路樹は頭を止めるようなことはしていません。街路樹の頭を止めるのは,電線があたることが大きな原因だと思います。ですから,表参道にも私が創った住宅地にも電線はありません。
最終的に一番ショックなのは,自分がやった社員教育はこの程度だったのかということです。何という無能,何という浅はかさでしょう。自分の想いを伝える難しさを今更ながら痛感しています。遅すぎますが・・・。
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Youtubeアカウントのトラブルが解決しましたので,遅れを取り戻すべく二つアップロードしました。ご覧下さい。
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前号で御用学者について教えを乞いましたら,お二人からご教授頂きました。納得できました。ありがとうございました。
(Mさん)御用学者と呼ばれるには二つのタイプがあります。一つは、安江さんの言うとおり、研究成果や結果が省庁の方針と一致しているために、反対から「御用学者」と言われるタイプ。この人たちは問題ありません。問題はもう一つのタイプです。官僚のいうままの作文に、自分の考えもなく、出席し何も意見もいわずに、賛成する教授陣。委員長は、こなしで官僚が書いた委員会でのしゃべり方までメモがあり、その通りに進める人。委員長「・・・・・・」賛成の声あり「それでは賛成多数でこの案を決定します・・・」とか。これで委員長を10や20をする人。もうひとつ問題があるとすれば、官僚の答案に賛成する委員長を選び、委員も委員長の一派か役人の推薦者ばかりそろえる。この方法に、反対派が御用学者の集まりというわけです。
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(Yさん)その人の発言を科学的に良く検討して判断するのではなく、軽薄な世論のムードに洗脳され、洗脳されていることにも気付かず、それを絶対視し、それに合わない人を「御用学者」「原子力村の住人」などと決め付けて一向に疑わない人々が多くいます。
これは、欧米で19世紀初めまで行われていた魔女狩りに良く似ているのではないでしょうか。日本では、魔女狩りのような非科学的な行為は江戸時代ですら行われていなかったのに、現代になって却って似たような現象が見られるのは残念なことです。
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 前号でご紹介した住宅生産性研究会のメルマガに,津波現場の視察報告と被災した住宅のローン問題について書かれています。ローンの部分だけ一部引用します。ノンリコースローンの話です。<>です。
<欧米ならば、モーゲージローンであるため、住宅が消滅すれば住宅ローンも消滅する。罹災者に対してそのローン債務は、一元的に金融機関が負うべきとし、金融機関対策はその後の問題として対応するべきで、先ず納税者である国民(主権者)を救済するようにしなければならない。東日本大震災に対する対応は、松本復興大臣の退任同様、とりあえず、問題の矛先を変えるだけで、政府は何をやろうとしているか、政府が国家の責任をどのように考えているか、すべて分からないことに震災対策は象徴されている。>
(私)このメルマガは下記URLから読むことができます。
住宅生産性研究会(HICPMhttp://www.hicpm.com/ 
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原発について,少し過激なメル友Mさんからのコメントですが,わたしは同感しています。<>内です。
<そもそも「原発は絶対安全だ!」なんて信じていた国民がいたのでしょうか?もしいたとしたら今回の惨禍はまさに人災ということになります。
飛行機は墜落しますし、船は沈みますし、電車は脱線します。これって当たり前のことです。(世界標準では・・・)
 交通事故をゼロには出来ません!自殺者をゼロにはできません!労災事故をゼロにはできません!殺人をゼロにはできません!汚職をゼロにはできません!脱税をゼロにはできません!談合もきっとゼロにはできないでしょう・・・・・・・・こんなこと全て当たり前のことです。
原発事故だってゼロにはできないことも当たり前のことです。だって昔原子力船むつとかいう船が処女航海で放射能漏れを起こして、そのまま廃船になったではありませんか!確か原子力船むつは日本の船だったと思います。
「子供達の将来はどうなると!」と泣き叫ぶ母親の演技力にはただただ敬服しております。私がもしそう思ったのなら子供のために移住しますね!泣き叫ぶ前にリスクが想定されると自分が思う場所から退避する・・・・・これも当たり前のことです。
この国では当たり前のことが当たり前でないという「不思議な国」なのですね。>

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<わたしのサイト>・リンクを貼って頂けませんか?
田舎暮らし情報館(蓼科より): http://tateshinadayori.blogspot.com/
田舎暮らし動画: http://jp.youtube.com/user/takasukey
このメルマガのアーカイブス: http://archive.mag2.com/0000200505/index.html
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2011年7月2日土曜日

蓼科だより・194号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2011年7月2日(土)★
★ 今回のテーマ: 佳境の農楽 & 御用学者? 
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  もう7月,東日本大震災と原発騒ぎであっと言う間の半年でした。試行錯誤の米の不耕起移植栽培と断根摘心大豆のせいかも知れません。やはり新しい取り組みというのは”想定外”の失敗をします。夢中になり,ムキになり,だから余計時間が早いのでしょう。
朝晩1~2時間田の草三昧です。その時だけは唯我独尊,無我の境地です。トノサマガエルが時折その無我を遮ります。数日前は私のすぐ隣で鳴声を聞かせてくれました。初めてカエルが鳴くのを見ましたが,アゴの両側を大きく膨らませて背中も震わせて鳴きます。そして昨日はカエルに成りきっていないアマガエルを飲み込んで,口から両足とシッポが出ている姿で目の前に現れました。見た時はギョットしました。狩りを見せたかったのでしょうか。生存競争は実に過酷です。人間社会も「人を食い」ますものね。
今日は田んぼで重大事件が発覚し,その対応に追われました。私には用のない(田を干さないので)昔入れた暗渠集水パイプからの漏水が始まったのです。今朝田んぼに行ったら,妙に水が少ないなと思い,排水路側の土手を点検していたら判ったのです。暗渠パイプを掘り出して切断し,粘土で水を閉じ込めてしまうことに決めました。月曜日にミニバックを借りる手配をしました。
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木曜日には,市川市立小学5年生6名を「ほっとステイ」で受入れました。初めての小学生でしたが,とても元気が良く,よく走り回り,よく歌い,自己主張もチャンとできる可愛い子供達でした。ミミズもカエルもセミの幼虫も見て感動し,抜いたジャガイモについたたくさんの芋をみて歓声を上げ,田んぼではトノサマガエルと蛇に大騒ぎ。彼等には草取も遊びになるようです。いつもの生命と環境の話も理解してくれたようです。
「ほっとステイ」で受入れた千葉市の中学3年生から,色紙に6名で寄せ書きした礼状が届きました。さすがに3年生,字も書かれた内容もしっかりしていました。嬉しかったのは,「生命が太古からの継続の中で生きていることが判り感動しました」とか,「蜂やカエルなど苦手だったけど,安江さんの話を聞いて考えが変わりました」などと書いてあったことです。子供達は素直で良いですね。
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6/20日からYoutubeのアカウントでトラブッテしまい,昨日やっとのことでプロの助けを得て回復しました。一時は,3年間かけて250以上もアップロードしてきた田舎暮らし動画が消えてしまうのかと心配しました。Youtubeサポート部隊も回答できなかった問題を解決してもらい救われました。原因にはgoogleとYoutubeの経営統合のことが絡んでいたようです。難しいものです。
その方はかつて自衛隊兵器のシステムエンジニアで,私にMacを教えてくれた人で,理念と理想をしっかり持っていらっしゃいます。持つべきは良き師です。神田駅前で新製品開発(ノイズミュージック器機)をしています。御礼に彼のネットショップをご紹介させて頂きます。放射線カウンターも商品の中にありました。
神田バザール:http://jiro.open365.jp/
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私の”まちづくり”の先生からの情報をお伝えします。住宅生産性研究会(HICPM)http://www.hicpm.com/ 戸谷英世先生はツーバイフォー住宅基準を作った元官僚ですが,早期に退職し,このNPO法人をつくり,住宅産業の発展とまちづくり事業推進に尽くして来られた方です。
今メルマガでマンション建て替えに関わる裁判問題を書いています。注目すべき見過ごせない問題だと思いますが,私自身何もできませんので,皆さんに情報の伝達だけお手伝い致します。是非お目通し下さい。上記URLからメルマガを読むことができます。申込むと配信して頂けます。
敢えて要約すると,「官僚社会で見ていたものもひどい差別社会でしたが、それとは全く比較にならないほどの閉塞した司法社会での差別がやられていることが分ってきました。・・・・汚い裁判組織を情報公開することで、国民がそのような裁判組織を容認できるか、と言う視点からこの問題に取り組んでいったらどうかと考えています。」
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 唯臥独村さんより,福島県の放射線リスクアドバイザーである山下教授(長崎大学)のホルミシス論について下記の情報を頂きました。
http://cmad.nikkeibp.co.jp/?4_112090_397721_140 」
 ところが,「山下教授の解任を求めて、ある人権団体が署名活動を行っているそうです。専門家による長年の科学的な研究に基づくアドバイスを、人権の見地から否定しているわけです。
ガリレオ・ガリレイは、地動説を唱えたがために、ローマ教皇庁検邪聖省の異端審問所審査で有罪の判決を受けました。私は、山下教授のアドバイスを人権の見地から否定することは、このことと良く似ているような気がしています。山下教授の心境としては「それでもなお、私のアドバイスは正しい」というものではないでしょうか。」
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 6/9日付け産経に東大放射線科・中川恵一准教授の「発がんリスク 100ミリシーベルトが目安」という記事が紹介され,Webで読むことができます。http://sankei.jp.msn.com/life/news/110608/bdy11060822250001-n1.htm
被曝による発がんリスクについて、「日本人は、2人に1人が、がんになる世界一のがん大国。喫煙や飲酒の方がよほど危険だ」と語り、「過度の心配をする必要はないという。」という書き出しで,かなり具体的に書いています。
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(私)いつも気になっていることがあります。「御用学者」という言葉です。私の解釈では時の政府筋や大企業よりの論説を主張する学者に対して向けられているように感じています。当然その反対の立場にいる人達が使うことが多いですね。その観点からすると,上記二つのホルミシス論もそれに該当するのでしょうか。もしそうであるとしたら,おかしな話だと考えます。どなたかご教授願えないでしょうか。
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 20代で甲信越一の「池の平ホテル」の社長になられた矢島義拡社長に,地元の一員としてエールを送る意味で,ご紹介致します。<>内です。
<池の平ホテルでは、さまざまな世代の方々に「健康」という最高の幸せを提供したい、との思いから、松本大学(担当:根本賢一准教授)の協力を得て「健康いきいき診断プログラム」を企画しました。気持ちのいい自然のなかで、心とからだをリフレッシュする。そんなリゾートでの過ごし方、始めてみませんか。
「健康いきいき診断プログラム」
https://www.ikenotaira-hotel.co.jp/health_program/ >
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<わたしのサイト>・リンクを貼って頂けませんか?
田舎暮らし情報館(蓼科より): http://tateshinadayori.blogspot.com/
田舎暮らし動画: http://jp.youtube.com/user/takasukey
「田舎体験・ほっとステイ」をアップロードしました。
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