2009年5月18日月曜日

長野 田舎暮らし便り(蓼科より)・土を感じる〜


平成21年5月18日、月、数日ぶりの爽やかな晴

久しぶりの晴天下で見る緑は一段と青さを増していた。草もグンと伸びていた。

土曜日に1日がかりで田植えして、昨日はキツかったアスレチックの疲れが出て、パソコンと風呂で過ごしてしまったので、今日は日中事務処理を済ませて、夕方からやりっぱなしになっている田植えの修正作業に入った。

田が完全に平坦になっていないこと、ひどいぬかるみがあること、更に私が未熟なことが重なり、あちこち苗が無かったり、浮いていたり、不揃いだったりする。部分的に土が水面から露出しているところもある。それを修正したのだが、植わっているので乱暴なことはできない。わたしは手で浮いた苗を拾い、土の出た部分は手ですくって投げ、自分の足の穴も手で埋めながら補植していった。1時間ばかりやったが、やろうとしている範囲の5分の1程しかできない。こりゃ、大変だ!

今までは、農家の人が機械植え後の田に入って苗の修正と補植しているのを見て、「あんなこと、非生産的だな」と思っていた。だから、「そこまでやらないよ」と他人に言っていた。しかし、いざ自分が這いつくばってやってみると止められないのだ。

その気持ちは、ケチとか欲だからというのとは違う感慨だ。苗が1本浮いているのを見ると直したくなる。そんな気持ちをなんて言うのかなと考えたが良い言葉が見つからない。あえていうなら「もったいない」かな〜。

食糧が無かった時代、糸のような細い苗が250〜300粒の実をつけ日本人の命を守ってきたことを思うとその「もったいない」の気持ちが判るような気がしてきた。
農家の人はどんな気持ちで補植してるのだろう。知ってるということと、判る、感じる、肌で感じるということは違うのだと実感した。田の土の柔らかな温もりは今まで体験したどんな土よりも優しかった。全てにおいて、肌で感じ、体験しなければ真の理解には至らないのだなと思った。

写真は、田植えが終った佐久平と浅間。

動画Youtubeに田植えの様子をアップしました。
http://www.youtube.com/watch?v=xdvgQV0Zq1Q
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