2009年6月22日月曜日

田の草取り・長野 田舎暮らし便り(蓼科より)


平成21年6月22日、月、雨〜曇〜雨

田の草取りという言葉は死語になっているのではないかと心配する。「田の」「草取り」ではなく、「田の草取り」という一つの単語。この2〜30年やっているのを見たことがない。自分が小学生の頃は、この季節には田んぼを這い回って田の草取りをやっている姿を見るのは日常だった。もっとも嫌われる農作業の一つだと思う。

今日わたしはその田の草取りをやった。わたしにしては早い朝6時に出かけて、約2時間。朝食に帰って後、10時から12時まで都合4時間やった。ほとんどがヒエだった。(写真参照)稲の列外にあるのはそのヒエ。

この農園アスレチックは、まず手で雑草を抜くので腰の屈伸運動になる。そして長靴が脱げそうになる泥田を歩くので4時間で5kmほど歩いたくらいの運動になる。もちろん、頻繁にカエルやオタマジャクシと会話する時間を取り、気ままにやったので思った程きついアスレチックではなかった。午前中で半分しかできなかったので、夕方も行こうと思ったが雨が降ってきてしまったので止めた。

隣の米作り名人が田の草取りのコツを教えてくれた。まずは稲の大敵であるヒエとの見分け方。間接部が違っていた。稲には細かいヒゲのようなものが間接部に着いていて、ヒエには筋模様があるだけでヒゲ状のものがない。しかしよく見ないと判らない。これを教わって良かった。さもなければ、稲の列の中にあるヒエを見分けることはできなかった。

もちろん初体験だが、4時間やる内にいろんなことに気がついた。田植後10日目くらいに除草剤をまいたのだが、その効き方にかなりのムラがあることが判った。撒き方にムラがあったというのが正しいのだろう。全体の半分くらいにはほとんど草は出ていなかった。

本当に薬で草をやっつけるには代掻き直後に1回撒くのだそうだ。田植後と合わせて都合2回。隣の田んぼには草の姿は見つからない。しかし、私は田の草取りをしてみて、この程度のアスレチックならもう一回くらいやってもいいやと思い、カエルやオタマジャクシがいっぱいいて、他所の田んぼから失敬してきたタニシが生きていたのをみて、これで良かったと思った。農楽の強みだと思った。

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