2010年2月19日金曜日

自然農その2・田舎暮らし便り(蓼科より)



平成22年2月19日,金,晴たり曇ったり,0℃(PM8:00)


このところグヅついた天気が続いている。
先日の雪がじわじわと融けだしてはいるが,陽当たりの良い場所が土が見えている程度。寒くてもカラッと晴れていると外で何かしたくなるが,グヅついた天気だとパソコンか本に向かってしまう。


14日に「すご〜い自然農」を書いたが,エコクラブ会長田口さんのブログを読んで,大事なことを落としていることに気がついたので書いておきたい。


先のブログで,美斉津さんの基本的な考え方として,「限りなく他所・他国から資材(種,肥料,農薬,エネルギー)を持ち込み消費しなくては成立たない農業は,いつか壁に突き当たってしまうのではないか」という言葉をあげました。


全く同感です。食糧の自給ができないということは,基本的に国家として独立を保てないということだと思う。


もう一つ大事なことがあったのです。味覚についてです。美斉津さんは,「人の口に野菜を合わせるのではなく、土の中の自然な環境で育った野菜に口を合わせなければいけない。」と言ったのです。


この言葉は初めて聞いた。すごい〜,と思った。咄嗟に感じた。これこそ「サステイナビリティ」(持続可能性)の哲学だと。前段の資材のことだけでは作るだけの地域循環しかできない。消費と言う最終循環が組み込まれなければ本当の地域循環にはならないからだ。


美斉津さんは哲学者だ。かつて”まちづくり”を研究している先輩に「サステイナブル・コミュニティ=循環型地域社会」とは何か,と聞いたことがあった。答えは「その地域内で全てが循環・完結できること」だった。もちろん100%地域循環させることなど不可能であるが,限りなく高めていくといいうことだと思う。


下水を浄化して循環させることは頭にあったが,口を自然にあわせるという発想は初めてだった。こんなスゴい人がいるだと思った。
このセミナーの記録動画をバージョンアップしました。
自然農セミナーVir.2・田舎暮らし便り175号(蓼科より).mov       









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<わたしのサイト>
田舎暮らし情報館(蓼科より)

0 件のコメント: