2011年4月7日木曜日

初めての蜂蜜と蜜ロウクリーム・田舎暮らし便り(蓼科より)

平成23年4月7日,木,うす晴

日本蜜蜂の冬越しに失敗した結果,こんな時期に蜂蜜を採取し,蜜ロウクリームを作ることができた。
ミツバチが死んでしまったことに気がついたのは3月中旬だった。私のところに来た蜂の本家である隣の主人が様子を見に来てくれた時に判った。

私も,暖かくなったのに蜂がゼンゼン表に出て来ないのでおかしいなと思っていた時だった。隣の主人が「蜂が逃げたか,死んでるか,どっちかだから開けてみた方がいい」というので,防寒用に巻きつけてあった毛布を外し,思いきって開けてみた。

蜂は皆死んでいた。数も少なかった。下に落ちているのと巣の合間で死んでいるのと半々くらいだった。初めて飼ったミツバチを殺してしまってガッカリだった。たぶん寒さでやられたのだろうとのことだった。しっかり防寒したつもりだったが失敗した。隣の主人が言うことには,皆今年の寒さでやられてるよ,とのことだった。

ところが,巣をよくみると蜜がいっぱい入っていた。
巣箱をくれた岐阜の従兄弟にかねてから聞いていた「たれ蜜」という方法を実践した。蜜の入った巣を,手でピンポン球位の大きさに割って手ぬぐいで作ったこし布に入れ,更にビニール袋に入れ,紐で吊るして,それをストーブであぶる。80℃位が良いとのこと。

吊るした袋の下に深皿を置き,ビニール袋の下から太い針で穴を10ヶ所程開けた。そうすると,巣から融けだした蜂蜜が糸のように皿に落ちてくる。なめてみると間違いなくハチミツの味で美味しかった。ただ,晩秋から冬にかけて砂糖水をくれていたので,花の蜜とは違うと思った。

結果として約1500ccほど採れた。岐阜の従兄弟に電話すると,それはすごい,「日本ミツバチの蜜は1リットル3〜4万円するんだよ,良かったね」と言われた。早く孫達に味合わせてやりたい。

更に,絞った粕を鍋の湯に入れ数分沸騰して蜜ロウ40gをとった。常温では固まっている。
そして,蜜ロウクリームを作った。薬品用オリーブ油180ccに蜜ロウ30g,蜂蜜小さじ半分程入れ,電子レンジ強で4分程加熱すると液体になる。

その熱いのを約30分ホイッパーで撹拌しながら冷ましていく。しんどい作業である。が,だんだんと色がきれいなクリーム色に変わっていき,とろみが濃くなっていく。
30分を過ぎた頃,完成した。とても良い感じにでき上がった。妻が早速手足や顔に塗っていたが,「これは感じが良い。何か良さそうな気がする」と言った。
果たして,明日の朝どういう結果になるか,楽しみである。

全て初めての試みだったが,何とかできた。
妻にぶつぶつ言われながら作った巣の代金くらいにはなったかな,と胸算用した。
残念だったのは,初めてだったので作業に夢中でビデオを撮れなかったことだ。

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