2011年5月4日水曜日

「いのちの林檎」を見る・田舎暮らし便り(蓼科より)

平成23年5月4日,水,晴,穏やかな一日

午前中は不耕起移植栽培の準備である深水管理のための畦のかさ上げ作業をやった。弱音を吐きたくないがしんどい仕事だ。

午後は東御市文化会館で行われた「こどもの未来と健康を考える会」主催の「いのちの林檎」と「ミツバチからのメッセージ」を見に行った。以前からこの映画があることは知っていたが,初めての観賞だった。

すばらしいと言うより,「何てことだ!これはヒドイ!」の驚きのドキュメンタリーだった。私は悲劇に対するほめ言葉を知らないので,何と表現したら良いのか言葉が見つからない。

木村さんの執念と直感力にも驚嘆だが,その林檎が極度の化学物質過敏症の女性を救ったという事実は大自然が生んだ林檎のパワーを象徴していると感じた。わたしはこの映画を作った藤沢監督と馬場プロデューサーの真剣なプロ魂が感じられ,この映画を信じる。

無農薬・無化学肥料で作った林檎が不治の病を救う。これは自然界のパワーがいかに偉大であるかの証明だと思った。

続いて見た「ミツバチからのメッセージ」も強烈な警告だった。私は農薬の持つ有効性も有害性もその両方を理解しているつもりだったが,経済の持つ利益優先性向が,意識的かつ巧妙に有害性をカモフラージュしながら,ミツバチを絶滅の危機にさらしていることを知った。偶然,この映画に登場している大谷先生と藤原養蜂場の社長には最近あったばかりだったので,深い共感を覚えた。

梅と桜が満開なのに,蜂の姿が見えなかったことに深い疑問を持っている。モンシロチョウも少ない。かつて「Silent Spring」を読んだことがあったが,蜂も蝶もいない世界はまさに
「Silent Spring」ではないか。
映画の説明によれば,植物連鎖の再下部を支える昆虫類が消えて行くということは,植物連鎖が崩壊することを意味し,その頂点にいる人類も消えて行くことになると警告していた。わたしはその解説が真実だと感じている。本当に危機に違いない!



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信州田舎暮らし情報館

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