2011年6月25日土曜日

蓼科だより・193号〜田舎暮らし情報

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2011年6月25日(土)★
★ 今回のテーマ: 失敗も楽しみ & ヘリテージ財団報告書 
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  九州や東北では猛暑と雨で大変ですね。信州は今のところ空梅雨かと思われる程降りませんので,九州や東北の皆さんに申し訳ないような気持ちです。

今週は,ヒマワリ(採油量の多いトライアンフ)200本(昨年の5倍)と,失敗作の断根摘心大豆約500本を定植しました。ヒマワリも大豆も初めて播種用トレイで育苗してみました。ヒマワリは室内で発芽したものが徒長してしまい,発芽前から陽当たりの良いところに置く必要があることが判りました。問題は発芽率でした。約500粒蒔いたので,40%でした。トライアンフの特徴なのか私の技術の問題なのかこれから調べます。
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断根摘心大豆については,摘心の位置を間違えたのが悔しくてなりません。5/10日に種蒔きしたのに,定植が今頃になってしまい,しかもチャント実ってくれるかどうかの見当がつきません。
稲も心配です。不耕起専用田植機で,固い粘土を切り砕きながら植えたのですが,土が堅いが故に切り砕いた部分の土がこなれておらず,スカスカの状態になっているところがあります。そういう部分は浮き苗状態なっています。次回の課題です。シッカリ冬期堪水ができるようになればこういうことは起こらないと思うのですが・・。ともかく初回ですから,できるだけ教科書に忠実に行い,後は辛抱してシッカリ観察しようと決めています。
それもこれも素人故,ドキドキハラハラも楽しみの内です。
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もういいよ,と言われそうですが又しても原発です。
 株式会社ハルシステム設計のホームページに原発問題の核心的な部分について判り易い解説がされています。
第12回 福島第一原発の原子炉事故を考える( 下記URL)をご覧下さい。 
http://www.halsystem.co.jp/TrainingHall/G12/G12index.html 
ここに記述されている原発の「安全神話」は【ラスムッセンの確率的安全性評価】理論によるのだそうです。その内容と破綻の原因についても書かれていますが,何とその危機要素の中に自然災害とヒューマン・エラーについては入っていないというのです。これに関して著者に質問しました。
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(私)それにしても,「大地震、大津波」等の自然災害や、人間が操作することによる「ヒューマン・エラー」がその理論の中に入っていないことに誰も疑念を持たなかったのでしょうか。多重安全装置の安全度を一気にゼロにしてしまうことは明白なのに,です。信じられません。
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(安中)ラスムッセンの確率的安全性評価の世界は、純粋な確率理論の世界です。本理論に自然災害や人間のリスクが入っていないことは分かっていました。しかし、リスクをトータルで考えるという概念が欠如していました。
 いえ、もっと深刻です。「万難を排してもなおリスクはある」ということは「言ってはいけない」のです。これが暗黙の了解でした。「リスクはある」と言ったとたん、住民や国民から「なら、原発はダメ」と全否定されるからです。リスクの内容およびリスク・ヘッジについての説明をする機会すら与えられないということが明白でした。
我が国におけるリスクと安全の関係は、以下のようになります。「リスクがないことが安全」、「リスクが少しでもあれば安全とは言えない」。ですから、リスクへの対処を考えること自体が「おかしい」となってしまうのです。
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(私)以前(この便り187号)に,原発安全問題について下記のように書きましたが,この根拠が再確認されました。
「(原発建設について)騙した方も騙された方も同罪だと思っています。騙した振りと騙された振りをした共犯だと思います。何故なら,科学と技術に100%安全がないのは絶対的公理であるにも関わらず,それを否定した「あり得ない原則」の上に立って合意しているからです。」
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私自身,何が本当かは判りません。しかし,もういい加減に非科学的,魔女刈り的思考から抜け出せないものでしょうか。全く不毛で悲惨です。この道の行く先は,限りなく疑心暗鬼とコストがかさみ,経済も政治も破綻してしまうのではないでしょうか。
これに関連する情報を一つお伝えします。構想日本(事業仕分けを始めたシンクタンク)が主催しているフォーラム「飯館村から日本の政治を考える」が6/30日に赤坂であります。飯館村村長と毎日新聞の戸ケ沢氏がゲストで,加藤秀樹さんがコーディネイターをするのできっとセンセーショナルな展開になるのでは期待しています。私はWebで見させて頂きます。詳細は下記URLよりどうぞ。
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 ついに産経が「低レベル放射能それほど危険か」というテーマで,「正論」に掲載しました。元駐タイ大使・岡崎久彦氏が書いてます。特筆すべきことだと思うので,長いですが全文をコピペ致します。下にURLを添付しています。ーー
「国民に真実伝えなかった政府」
米有力シンクタンク、ヘリテージ財団が、東日本大震災への日本の対応ぶりをレビューして、今後の米国への教訓とするために、報告書を発表した。
日本国内では、原発問題をめぐって、非難、弁護相交錯して泥仕合の様相を呈しているので、評価が定まるのはもっと先になろう。その意味で、米国で早くもまとまった評価は参考になる。
日本の対応ぶりについては、まず称賛である。「天災国日本は、『準備の文化』を示した。過去の災害の教訓を生かし、災害対策を準備してきたことが成果を生んだ。昨年9月の地震避難訓練には67万人が参加した。そして実際の地震に対して、日本国民は、素晴らしい規律と耐え忍ぶ能力とを示し、暴動や大混乱などは生じなかった」と、米国も準備の文化を育てるべきだと言っている。
他方、日本の対処ぶりの中では情報の伝達に問題があったと指摘している。「政府が福島原発の状況につき、満足できる情報を提供できなかったので、国民の恐れと不安感を高め、世界のメディアの憶測や誤報を招いた」とし、「日本政府の対応の中で、最も問題だったのは、低レベル放射能にどの程度リスクが有るかを、有効に伝えることができなかったことであった」と指摘している。
これについては、「混乱が生じる理由の一つには、低レベル放射能についてはいまだ多くの科学的論争があることである」と、慎重に留保しつつも、「低レベル放射能の危険は一般に考えられているものよりはるかに少ないかもしれない」「現在の基準が危険を過大視していることを示唆する科学的証拠もある」と述べている。
そして、災害の真っただ中で、この問題の複雑さを説明するのは困難なことであろうと、再び留保しつつも、米国は将来の同様な危機に際して、低レベル放射能についての正確な情報の提供に努力すべきであると唱えている。

「毒も薬になるホルミシス効果」
回りくどい言い方はしているが、詰めて言えば、あるレベル以下の放射能は危険でないということを、初めからはっきり国民に知らせられれば、今回の日本のような混乱は避けられるだろう、と言っているのである。

時を同じくして、注目されるのは、2008年の米ミズーリ大学名誉教授のトーマス・D・ラッキー博士の論文である。日本には、茂木弘道氏により紹介された。
これは、広島、長崎の被爆者8万6543人の健康状態の追跡調査の結果の学術報告である。
まず、長く原爆症で苦しんだ人々も含めて、被爆者の両親から生まれた子供に遺伝子上の奇形児は1人も見つかっていない。
また、低レベル放射線を浴びた母親から生まれた子供たちの方が、一般平均と比較した場合、死産、先天性異常、新生児死亡などの比率が低い。
がんについては、平均的な被爆者の人々の白血病による死亡率は、市外の2つの町のグループの人々より低かった。約20ミリシーベルトの被曝(ひばく)線量であった7400人のグループでは、がんの死亡率の著しい低下が見られた。そして、その他の数値を挙げ、結論として、低線量放射線は日本の原爆生存者の健康に生涯にわたり寄与したことを示している、と言っている。
さらに、日本の被爆生存者において、ほとんどの臓器がんには予想されたホルミシス効果が認められると、報告している。ホルミシス効果とは、生物に対して有害なものが微量である場合は、逆に良い効果を表すという生理的刺激効果のこと、つまり、毒を薄めると薬となるということである。

「60~100ミリシーベルトが健康に最適」
東京大学の稲恭宏博士によると、塩をどんぶり一杯食べれば人間は倒れるが、少量の塩がなくては生きていけない。ラッキー博士の報告によれば、がんについては、20ミリシーベルトが一番良い塩加減ということになるが、博士は他の論文では、60~100ミリシーベルトが人間の健康にとっても最適の数値であろうと言っている。
たしかに私の知人でも、広島の被爆者で80歳過ぎても元気な人がいて、その親類の被爆者も皆元気で長生きだという。
そういえば、昔は皆、健康のためと言って、ラジウム温泉に入ったり、放射能が出るといわれてカルルスせんべいなるものを食べたりしたことも記憶する。
素人考えでも、人類を含めてすべての生物は、宇宙から来る放射線を浴びている地球の中で発生し、共存しつつ進化してきたのであるから、放射線があることを前提条件として生きているのであろう。そして当然に、日光を浴びるごとにホルミシス効果の恩恵も受けてきたことは、常識として納得できることである。むしろ、放射線を全部遮断すると微生物が育たないということもあるという。
私は専門家でも何でもない。最近の米国の評論を紹介しているだけである。ここでやめるべきであろう。これ以上を語ることは、素人として口数が多すぎる。(おかざき ひさひこ) 
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110622/dst11062203240004-n1.htm
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しかし,一方でNHKオンデマンドで2006年放送の「汚された大地で〜チェルノブイリ」や今年放送の「チェルノブイリ事故25年,永遠のチェルノブイリ」などを見ると,やはり恐ろしいです。素人判断ですが,被爆と被曝がこれらのリポートの中でも一緒になっていると思います。根本的に違うのではないでしょうか。
長くなっちゃってスミマセン。
Youtubeのアカウントでトラブッテいて,動画のアップロードが止まっています。
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田舎暮らし情報館(蓼科より): http://tateshinadayori.blogspot.com/
田舎暮らし動画: http://jp.youtube.com/user/takasukey
「田舎体験・ほっとステイ」をアップロードしました。
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