2011年2月21日月曜日

エゴマの選別・田舎暮らし便り(蓼科より)

平成23年2月21日,月,晴,穏やかな1日

今日は,昨年晩秋から干して仕舞こんであったエゴマを処理しようと引っぱりだした。
エゴマを始めて作ってみたが,皆から「そんなもの,食べられるようにするのは大変だよ」と馬鹿にされていたので,何となく遠ざけていたのだ。

しかし,捨ててしまうのももったいないし,ともかくやってしまおうと取りかかった。木は10本ほどだからほんの少々である。
まず,実を落とすのに,カラカラに乾いているので,手の平で揉み落とした。良く落ちた。ただ,よく見ると鞘に入ったまま落ちているのも結構あったので,再度手の平で擦り上げ実を出した。

しかし,エゴマはゴマより小さいので,木の屑のほうが圧倒的に多くて,まるでゴミだけのように見えた。いったいこれをどうやって選別するのか?
農業してる友人に電話で聞いた。風選別してから水で洗えという。扇風機を使った風選別はヒマワリで過去2年やったのでお手のものだ。しかし,ヒマワリと比べたら実が小さすぎるので,ゴミと一緒に飛んでしまうのではと心配した。

扇風機を持ち出してやってみると,うまくいってしまった。風ってスゴい仕事をしてくれるものだと感心した。それを今度は水洗いした。軽い物は飛んでしまっているので,微粒子の土砥石なのだが,水の中ではエゴマは軽いので浮き,土と石は沈んでしまう。うまくいった!

皆に脅かされた程難しくはなく,やはり俺の腕が良いんだ,と自己満足している!
結果は,240g,2合7勺程だったが大満足。1合は90gだったので,比重は0.5である。


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2011年2月20日日曜日

岩澤先生来る!田舎暮らし便り(蓼科より)

平成23年2月20日,日,晴,

今日は記念すべき日になった。戸倉町創造館で,岩澤信夫先生のお話を聞くことができた。78才になられる先生のお話は威厳と確信に満ちていた。

不耕起移植栽培について知ったのは09年5月のこと,SNSの仲間からだった。高山村の園原さんを尋ねて驚きの栽培法を見せて頂いた。岩澤信夫先生の論理的・本質的な研究とその成果に魅せられた。そして昨秋より不耕起移植栽培に挑戦を始めた。
そして今日,その岩澤先生のお話をお聞きすることができた。

今これを書きながらふと思った。この農法は全くの新発見なんじゃないかと。あたり前じゃないかと思う一方,頭の隅に,本家帰り,昔に回帰したような錯覚があったのだ。

考えてみると,子どもの頃,お百姓さんは人力で,動力と言えば牛か馬しかなく,想像しただけでも殺人的な苦労の中で米づくりをやっていた。スキで田んぼを起こし,代掻きし,手で植え,田の草を取り,稲刈りし,脱穀していた。たとえいくらお金をもらっても今の私にはできない重労働だ。

そんな時代に,もしこの不耕起移植栽培が発見されていたら,天国に行ったくらいお百姓さんは楽できたことだろう。土を掘り起こすというのはとんでもない重労働だから。だから,昔のお百姓さんは皆腰が曲がってしまった。昔の人がこの話を聞いたら皆卒倒してしまうだろう。

岩澤先生の米づくりにかけた情熱が,次々と直感的気付きとヒラメキと実験のサイクルを廻し,スパイラル的に技術を積み重ね,環境を蘇らせる無農薬・無肥料の究極の米づくり技術を作り上げたのだ。何というすばらしいことだろう。
先生の生の声でその過程をお聞きし,私は確信した。これは本当に究極の米づくりだと。

ただ,これは表面的な話だけではとても信じられない。常識を根底から覆す考え方だから無理も無い。しかし,実に科学的な原理が働いていることが解明できたのだ。
米づくりは,何千年,何万年続いてきたのか知らないが,これは歴史的・人類的・地球的大発見だと思う。

先生は最後に次の言葉で講演を結んだ。
「不耕起移植栽培は将来万一の飢餓が襲った時,油がなくても機械が無くても,肥料も農薬もなくても米が作れる救世主になる。私も年を取ってしまった。だから早くこの農法を広めたいのです。幸い,長野県では高山村の園原さんが「自然耕塾」を始めてくれたので,皆さん是非そこで勉強してこの農法を広めて下さい」と。

不耕起栽培は,麦でも始まっており,アメリカ・オーストラリアでも50%位普及しているという。しかし,日本の農水省もJAもそっぽを向いたままだという。
何ということだ!

発芽玄米の研究者・茅原信大名誉教授の発芽玄米の話もとても勉強になった。素晴らしい効能を持っている。しかし,無農薬のものでなければ逆に害があるという。
有意義な一日だった。

園原さんの連絡は,090-9665-0907から。

不耕起移植栽培URLにも内容が載っています。
http://www.no-tillfarming.jp/

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2011年2月15日火曜日

やっと冬本番に!田舎暮らし便り(蓼科より)

平成23年2月15日,火,雪・曇・晴

9日のブログで雪が少ないと書いたら,昨日夕方から夜中にかけて里では最高の積雪があった。夜中の12次頃,表に出て見ると20センチ超積もっており,まだ降っていた。プラスチックの雪かきでやってみたがとても大変で,数年ぶりにクボタの除雪機を使うことにした。

昨年春に点検してバッテリーを外したままになっていたので,果たしてエンジンがかかるか心配したが,バッテリーをつなぎガソリンを入れセルを廻したら一発でかかった。こういう時は気分が良い!

25センチほどあるので,これでは除雪しなければ車が動けない。自分の家の前だけなら30分もあれば終るのだが,会社の駐車場への進入路と玄関前だけはかいてやることにした。会社の除雪機械は観光地へ出動してしまっているから。明日の朝,皆駐車場へ入れないだろうから。

進入路は延べで300メートルほど,玄関前は300m2ほどある。夜中の12次過ぎに初めて,途中,ガソリン切れやちょっとした故障があったりして,結局朝の5時頃までかかってしまった。

小さな機械だが除雪機の威力はすごい。数十人分の仕事をする。あまり使わなかったので,売っちゃおうかなんて話していたところにこんなことがあり,イザという時の機械力の大切さを再認識した。
やはり,農楽と農業を一律に論じてはいけないと思う。

今夜,Youtubeに下記をアップしました。
蓼科牧場・冬本番・田舎暮らし便り247号(蓼科より).mov


下記も是非広めてください。お願いいたします。
「日本は世界第5位の農業大国」・田舎暮らし便り244号(蓼科より).mov
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2011年2月9日水曜日

雪と堂本さん・田舎暮らし便り(蓼科より)

平成23年2月9日,水,夜から朝・雪,日中・曇

久しぶりの雪だった。記憶では,雪らしい雪はまだ2度目。1度目は10センチほどだったと思う。今朝は3〜4センチだった。異常なカラカラ天気が続いている。今までの天候パターンは,正月に雨が降ることがあっても,1月中旬から2月中旬には必ず雪が多く降った。

平成10年の長野オリンピックの時も,1/10日頃まで雪が無く,自衛隊が雪運びに出動したが,20日頃からどんどん振り出し開催時には充分な雪があった。
それが今年ときたら,陽当たりでは畑が土がむき出しで乾いてしまっている。こんなことは記憶にない。10年ほど前に買った除雪機も,4〜5回使っただけで,その内使うこともあるだろうと今までとっておいたが,売ってしまおうかと話してる。

前千葉県知事堂本暁子さんが,昨秋「生物多様性・リオからなごや「COP10」,そして・・」という本を出版された。堂本さんは知事になられる前,参議院議員であった頃,小諸市に住居があり,そんな関係でNPOの会合で自然保護についてお話してもらったことがあった。

その後,メールのやりとりが続いたので,この本のことを知り,早速立科町の図書館にお願いして買って頂いた。そして現在読んでいるところ。
堂本さんは生物や自然保護の専門家ではないが,1990年あるキッカケでのめり込んで行って,世界で活躍し,今では日本を代表する政治・政策面における自然保護第一人者となっている。

地球・生物・人類の誕生・進化から,種と生物の絶滅,環境汚染の話まで,情熱をこめて丁寧に判り易く書かれている。KTC中央出版から出版されている。1600円。一読をお勧めしたい。

前号でも書きましたが,Youtubeにアップした「日本は世界第5位の農業大国」を,是非友人知人に広めて下さい。1月中旬頃日経新聞が取り上げたようですが,マスコミも農水省も見ぬ振りを決め込んでいるようです。政府の嘘に比べれば,八百長問題など可愛いものだと思っています。農水省内では,その本がベストセラーになっているようです。

ですから,このYoutubeを是非広めて頂きたいのです。
「日本は世界第5位の農業大国」・田舎暮らし便り244号(蓼科より).mov



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2011年2月1日火曜日

浅井氏の講演動画をアップ・田舎暮らし便り(蓼科より)

平成23年2月1日,火,晴,−11℃(AM8:00)

今冬最高の冷え込みだった。しかし,昨日のテレビで,諏訪湖の御神渡はできないかも知れないとのことなので,やはり昔に比べると暖かいのだろう。

昨夜,浅川芳裕さんの講演記録動画「日本は世界第5位の農業大国」がアップできた。何と,61分36秒の長編が一発でアップロードできた。昨夜,Youtubeにアップしようとして,「2GB超の大きいファイルにも対応できます」という表示があるのに気がついた。何故今まで気がつかなかったのか??

ともかくアップできました。是非見て欲しいのです。日本の農業に対する常識がひっくり返ります。「大嘘だらけの食料自給率!日本農業弱者論はまったくの事実無根!」というキャッチコピーです。
「日本は世界第5位の農業大国」・田舎暮らし便り244号(蓼科より).mov

正月から始めた庭木の剪定は,妻の実家の庭に入ってから5日程になるが,今日7m程ある松の天峰に到達した。ハシゴをほぼ垂直に立て,3本のロープで固定し,それを登り安全帯をハシゴにジョイントして作業する。初めてのトライなので少々怖かったが,1時間もやると馴れてきた。風があると揺れるのでスリルがある。街並を見下ろして清冽な碧空の下で作業するのは気分の良いものです。
一連の作業が終了したら,これも動画にします。


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