2010年2月28日日曜日

初めてのそば粉づくり・田舎暮らし便り(蓼科より)

平成22年2月28日,日,晴,10℃(AM8:00)

やはり冬は日記を書くネタが乏しい。
もう9日もたってしまったが,今日はお笑いのネタができた。

昨年秋,時期遅れに蒔いた僅かばかりのソバを刈り取ったまま作業小屋の中に放置してあった。それを思い出して粉にすることを思い立った。ソバを蒔いたのは初めてだったので,どうやって実を落とし,ゴミを取り除き粉にするのか判らなかったが,量がわずかなのでどうにかなるだろうとぶっつけ本番でやってみた。

カラカラに乾燥している樹から実を落とすのは簡単だった。一握りづつ手にとって両手にはさんで軽くしごくとパラパラと落ちた。ビニールシートを敷いてあったので,大きなゴミを手で拾ってから袋に詰めた。1升枡に3つほどだった。だがかなりゴミが混じっていた。

どうやって実だけを選別しようかと思案した。本来なら唐箕(とうみ:風を起こし選別する道具)を使うのだが家にはないし借りに行くのも大げさだ。考えた末,扇風機を使うことにした。
倉庫から扇風機を持ち出し,軒下の風のないところに据えた。その風の前で両手ですくったゴミ混じりのソバを上からパラパラと落とすと,なんと見事に選別されるではないか!
最後は,砂フルイで細かい土をふるい落としでき上がり。ゴミを取り除いたら2升位になってしまった。

少量のものは手作業で何でもできちゃう。専門の機械や道具など無くてもできることを実感した。

問題は,粉にすることだった。製粉所に聞いたら少なすぎてダメだという。石臼を持っている人を探したが,皆漬物石にしていると言う。困ってお客様でもある手打ちそば屋さんにお願いしたら,引き受けてくださった。先方の都合でまだ粉になっていないが,ここまでくればしめたものと安堵している。



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2010年2月19日金曜日

自然農その2・田舎暮らし便り(蓼科より)



平成22年2月19日,金,晴たり曇ったり,0℃(PM8:00)


このところグヅついた天気が続いている。
先日の雪がじわじわと融けだしてはいるが,陽当たりの良い場所が土が見えている程度。寒くてもカラッと晴れていると外で何かしたくなるが,グヅついた天気だとパソコンか本に向かってしまう。


14日に「すご〜い自然農」を書いたが,エコクラブ会長田口さんのブログを読んで,大事なことを落としていることに気がついたので書いておきたい。


先のブログで,美斉津さんの基本的な考え方として,「限りなく他所・他国から資材(種,肥料,農薬,エネルギー)を持ち込み消費しなくては成立たない農業は,いつか壁に突き当たってしまうのではないか」という言葉をあげました。


全く同感です。食糧の自給ができないということは,基本的に国家として独立を保てないということだと思う。


もう一つ大事なことがあったのです。味覚についてです。美斉津さんは,「人の口に野菜を合わせるのではなく、土の中の自然な環境で育った野菜に口を合わせなければいけない。」と言ったのです。


この言葉は初めて聞いた。すごい〜,と思った。咄嗟に感じた。これこそ「サステイナビリティ」(持続可能性)の哲学だと。前段の資材のことだけでは作るだけの地域循環しかできない。消費と言う最終循環が組み込まれなければ本当の地域循環にはならないからだ。


美斉津さんは哲学者だ。かつて”まちづくり”を研究している先輩に「サステイナブル・コミュニティ=循環型地域社会」とは何か,と聞いたことがあった。答えは「その地域内で全てが循環・完結できること」だった。もちろん100%地域循環させることなど不可能であるが,限りなく高めていくといいうことだと思う。


下水を浄化して循環させることは頭にあったが,口を自然にあわせるという発想は初めてだった。こんなスゴい人がいるだと思った。
このセミナーの記録動画をバージョンアップしました。
自然農セミナーVir.2・田舎暮らし便り175号(蓼科より).mov       









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2010年2月14日日曜日

すご〜い自然農・田舎暮らし便り(蓼科より)

平成22年2月13日,土,曇,昨日の雪が融け続けている


今回は久しぶりに”田舎暮らし”と農楽のことが書けます。
たてしなエコクラブが,第6回「お煮かけうどんを囲んで,『自然農』美斉津育夫のお話」というイベントを,立科町のんき村でやってくれて,参加させてもらった。
「草をとらないと,どうしておいしい野菜ができるのか?」というセンセーショナルな触れ込みで集まりが良かったようだ。

午前中,うどん打ちがあった。わたしはうどんを食べるところから参加させてもらったが,地粉の味は本当に美味しかった。その後,美斉津育夫さんの自然農の話を聞いた。
自然農という全く新しい概念を知り,強い感銘を受けました。それは農法というより「思想」と言った方が良いように思った。  

先代から農業一筋で生きてきた篤農家が訥々と話してくれた。農薬と化学肥料の農業に疑問をもち,体調もおかしくなったりして,こんなことを続けていて良いのか,という疑問を持つ。どんな物にしろ他所から資源を持ってきて消費するやり方は,100年先,200年先かもしれないが,何時かは行き詰まる,と考えたという。すご〜い,と思った。

身の回りにある自然と資源を生かして農業をやろうと考え,実践している。本当のサステイナビリティの追求だ。厳しい現実社会の中でここまで考えている人にあったのは初めて。美斉津さんを慕って大勢の若者が勉強しているという。

正直なところ,業として成立たせるには,人一倍の努力と強靭な精神力が必要だと感じた。しかし,本当に崇高な思想を実践していることに驚いた。心から立派な人だと思った。
Youtube動画に,この要点をまとめてアップしたので,ご覧下さい。


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2010年2月9日火曜日

おかしいよ,気候!田舎暮らし便り(蓼科より)

平成22年2月9日,火,朝まで雨のち晴,5℃(AM8:00)

数日前に大変な冷え込みがあったと思ったら,昨日午後から春の陽気になり夜から朝まで雨。バンクーバーオリンピック会場も雪不足だとテレビが報じていた。

過去の記憶では,この立科は,1月下旬から2月上旬にかけては最も寒い季節だ。その中に大寒が入っているから納得できる。
私は,13年程前にクボタの除雪機を買った。それまで雪が多くて除雪が大変だったからだ。しかし,その後除雪機を使ったのはほんの数年で,3分の2は動いていないと思う。今年もまだ使ってない。
それどころか大寒に雨が降り,家の周囲から雪がすっかり消えてしまった。大地が可哀想だ。全てが凍り付いてしまう。

かと思ったら数日前に雪が15センチほど降った。そして昨夜は雨! 何という酷い天気だろう。テレビで早く暖かくなって欲しいなどと放映しているが,とんでもないことだ。生態系が狂うこと間違いなしだと思う。喜んでなどいられない。

2〜30年前は,私の家の辺りでも1回に2〜30センチの雪は当たり前に降った。一冬に2〜30回の雪降りはあったろう。蓼科牧場は1メートルにもなった。だから,その雪の下は全く凍ることはなく,春のような温もりの中で植物達は生きていられたのだ。高山でもそうだ。

先月24日だったが,標高1400mくらいにある長門牧場にも雪が無かった。普通なら1m近くあってもおかしくない場所だ。しかし,すばらしい快晴だったので,浅間連邦,北アルプス,蓼科山,八ヶ岳を見渡す動画を撮った。気に入ったのができたので添付します。異常気象の記録でもあります。
信州を一望!田舎暮らし便り172号(蓼科より).mov       


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2010年2月1日月曜日

メルマガをfreemlに!田舎暮らし便り(蓼科より)

平成22年2月1日,月,曇夕方より雪,PM10時現在15センチ

メルマガ「蓼科便り」の発信をfreeml by GMOに変更した経過を記録しておこう。

昨年末から,私が使っているサーバーが入れ替えられた関係で,担当者によるとセキュリティーがキツくなったと言っているが,BCCで発信していたメルマガの送信時間がそれ以前の数倍かかるようになってしまった。研究した結果,1月20日頃,freeml by GMOに変えることに決心した。

まず,インターネットでフリーメーリングリストの無料アプリケーションを探した。たくさんあったが,選択能力がないので検索の一番先頭にあったfreeml by GMOに決めた。

立ち上げの設定に2日2晩ほどかかった。ありがたいことに,判らないことは質問メールで送信すると1時間くらいで返事がもらえたので,自分だけで設定を完了することができた。

最重要事項は,会員登録だった。招待メールの発信だった。3回ほど質問メールで問い合せてやり方は何とか判ったが,約1800人のメールアドレスをコピー&ペーストしなければならなかった。2晩,延べで7時間くらいかかったが,26日までに終らせた。

23日のメルマガに次回からfreeml by GMOに切り替えることと,そのために「招待メール」を別送することをお知らせした。そして26日までに別送を終らせた。

ところが,その2日後,登録が50人ほどしかなかった。私はいくら少なくも10%,つまり200人くらいはご参加頂けるだろうと胸算用していたのでガックリときた。
と同時に自分の思い上がりを反省した。
約1800名の皆様にメルマガ「蓼科便り」を発信していた。考えてみれば,勝手に送りつけていたのだから,迷惑に思われていた方が大勢いたことになる。

しかし,と思い返した。メールを開けるのに日時がかかる人もいるし,見落とすこともあるだろうと。
そこで,2度目をだすことにし,30日の従来通りのメルマガにもう一度「招待メール」のことを書き,31日夜までに2度目の招待メールの発信を終えた。

登録頂いた方は今現在74名。しかし,ごく親しい仲間も申込が来ていないところをみると,今秋1週間くらいは待つ必要があるだろうと思う。100名は超してくれるだろうと期待している。

自分の実力を知る良い機会になった。

ところで,これを読まれて下記URLにあります「蓼科便り」をご希望される方は私にメールアドレスをお送り下さい。わたしから「招待メール」を送らせて頂きます。


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