2011年5月29日日曜日

蓼科便り189号・田舎暮らし便り(蓼科より)

お断り:前回のブログと一部内容が重複します。
★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2011年5月28日(土)★
★ 今回のテーマ:「ほっとステイ」はすばらしい!& 津波被災マップ
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  22日の田植は順調に終ったのですが,その後大失敗をしでかしました。水を貯めることばかりに集中していた私は余水を抜くことを忘れてしまい,田植後から翌日にかけてかなり降った雨水で植えたばかりの苗を冠水させてしまったのです。浮き苗がたくさん出てしまったことと,苗に泥の汚れがついてしまったのが問題です。
24日から毎日その後始末で田んぼに入っています。かなりキツイ農園アスレチックです。ですが東日本大震災の被災者の皆さんのことを思えば極楽だと思いながらやっています。トノサマガエルがたくさんいて,仲良くやっています。彼等は本当に人懐っこいですね。
 この便り187号で書かせて頂いた昆虫行動学の大谷剛教授から,「分蜂」についてコメントを頂きました。<>内です。
<ブンポウは「分封」が語源なので、正式にはこれを表記するのが正しいのですが、「分封」ではなかなかハチをイメージしにくいので、私は「分蜂」のほうを好んで使用しています。多くの人が用いているので、もう間違いではないと思います。>
兵庫県立大学大学院環境人間学研究科共生博物部門
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 今回は,「ほっとステイ」について書きます。元は,上田市武石にある農業生産法人信州せいしゅん村(末尾にURL)が創設したもので,立科町では「まちづくり協議会ユーユーたてしな」が2009年春から取組んでいるものです。簡潔に言えば,学生・青年達の「日帰り農村体験」です。長野県内各地で行われており,全国に広がるものと思います。
都市と農村の交流を深め,都市の子供達に農村と自然のすばらしさを体験してもらい,地域にとっても活性化につながるすばらしい事業だと思います。この取組みが,県や国の関係省庁やJTBやテレビ局を動かしています。
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 今月11日,23日,25日と3回,「ほっとステイ」の受入れ家庭を務めました。3回とも横浜市の中学2年生でした。予定表を見ると6月は千葉県の中学が多いようです。 大型バス4〜8台で,100300人と大部隊で来るので,受入の役員達は受入れ家庭を手配するのが大変です。少ない時でも20戸,多い時は40戸も手配しなければなりません。一班を6〜7名にして,子供達を各戸に送迎します。
私の場合,9時半頃迎えます。子供達は皆元気で礼儀正しく素直でした。しかし何故か,先生方とカメラマンはホストに対して挨拶ができないのです。???
まず休憩室に案内して,お茶を飲みながら自己紹介し,行動予定を話しミーティングします。午前中は,農作業体験をさせるようにしました。野菜の種蒔き・定植,草刈り(鎌の使い方),草取り,ミツバチの観察等々です。雨の時は倉庫でEMボカシ堆肥をつくりました。 午後は2kmほど離れた私の田んぼへ,農村散策として歩きます。できるだけあぜ道を歩きながら農業や環境の話をします。田んぼに着くと,不耕起栽培と一般農法の違いを説明します。私の田んぼにいるいろんな生き物を見ながら生物多様性について話します。子供達は皆熱心に聞いてくれました。
お昼のみそ汁は,生徒に畑の野菜を採らせてそれを具にして私が作りました。自分で採った野菜を具にした炊きたてのみそ汁は,”美味しい”と人気でした。
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 このようなことをしながら,いろいろ気になったことを書いてみます。
まず驚いたのは,生活の基本動作ができないことです。帚も鎌も使えないし,鉛筆は削ったことがないといいます。移植ゴテを使かわせても誠にぎごちない。果たしてノコギリや金槌は使えるのでしょうか。まるで未完成のロボットの動きを見ているようでした。
自分の中学時代は掃除も工作もやったことを思い出し,このまま大人になってしまうのかと思うと心配になります。パソコンと車を扱えるだけでは生活できないですよね。
もっと気になるのは,全てに女子が勝っていることです。行動,話し方,リーダーシップ,全てがそう見えます。2kmばかりの散策で,男子生徒が二人途中で疲れたと座り込んでしまったのです。いったいどういうことでしょう。全て女子が先頭で,男子は後から着いてくるのです。何と情けないことでしょう!
 ミツバチの観察で面白いことに気がつきました。基本的に,乱暴なことをしなければ日本蜜蜂は刺しません。私が巣の前で蜂を手に乗せて,「刺さないからそばにいらっしゃい」と言っても,「怖い」と言って,何としても2m位遠ざかっていて寄って来ないのです。
私が信じられないのではなく,ただ「怖い」らしいのです。「蜂は刺すもの,怖いもの」という先入観が深く染み付いているのでしょう。一人だけ私のそばに来た男子がいましたが,後は全員ダメでした。
わたしはこの様子を見て,毎日マスコミで大騒ぎしている放射線のことを思い出しました。「放射線は怖いもの」,それが全てになっていて,科学的な観点が無いところがこの子供達と同じだと感じたのです。
 目の前で私が蜂を手に乗せ,仲間が私の側に来ていて,「刺さないよ」と説明され,幾つかの科学的事実を目の当たりにしても行動できないのです。これって一体何でしょう。未開人とか,臆病者とか,感情の動物とか,いろんな言葉が頭に浮かびますが,どれも違うような気がします。どなたかご教授頂けないでしょうか? 更に驚いたのは,彼等ほとんどがミミズやカエルを気持ち悪いといい,見ただけで悲鳴をあげるのです。そこで彼等に判り易く話してやりました。「自然環境は大切だよね。このすばらしい緑と大地を守ってくれているのは,ミミズやカエルを初めとして,たくさんの昆虫や微生物なんだよ」と。「もし地球から蜂がいなくなったら人間は生きて行かれないんだよ」と。
家庭でも学校でも,エコだ環境だと毎日口にしているに違いないと思うのですが,自然環境を守ってくれているミミズやカエルを見て悲鳴をあげ大嫌いなどと言っているようでは話になりません。きっと親か先生がそのように教え込んだのでしょうが,根本が間違っていると思えてなりません。
しかし帰る時には,数人の子供は「ミミズもカエルも好きになれそうです」と言ってくれたのは嬉しかったです。
子供達といるととても楽しく,6時間があっという間に過ぎます。彼等も楽しんだのでしょう,「時間が短すぎる」と言っていたのです。午後3時頃にバスが迎えに来て,見送りました。彼等はキチット礼を言って乗車し,手を振って別れました。
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信州せいしゅん村ホームページ(「ほっとステイ」が載ってます)
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「2011年3月11日東北地方太平洋沖地震に伴う津波被災マップ」が,「撤退の農村計画」2011/05/27ブログに掲載されました。大変な労作です。
日本地理学会災害対応本部津波被災マップ作成チームによるサイト。東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)で、東北地方太平洋岸を襲った津波による被害を、地震後に撮影された空中写真(GoogleEarthなどの衛星画像も参考)をもとに、2万5千分の1の地形図に記したものを、公開しているサイトです。サイトのURLは以下の通り。
http://danso.env.nagoya-u.ac.jp/20110311/
赤い線が津波の遡上範囲、青く塗られているところが家屋の多くが流される被害を受けた範囲です。【閲覧用のページ】のところにあるリンクをクリックすれば、地形図の画像ファイルを閲覧したり、電子国土Webシステム上で被害状況を閲覧したりできます。
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<わたしのサイト>・リンクを貼って頂けませんか?
田舎暮らし情報館(蓼科より): http://tateshinadayori.blogspot.com/
田舎暮らし動画: http://jp.youtube.com/user/takasukey
「不耕起移植栽培・春の準備」と「不耕起移植栽培:田植」をアップロードしました。
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2011年5月26日木曜日

ほっとステイ・田舎暮らし便り(蓼科より)

平成23年5月26日,木,晴のち曇 夕方から雨

今月11日,23日,25日と3回,ほっとステイのホストを務めた。
横浜市の中学2年生徒達だった。
1班は,6〜7名の男女混成グループだった。

大型バス4〜8台で,100〜300人と大部隊で来るので,受入の役員達は受入れ家庭を手配するのが大変なようだ。少ないときでも20戸,多い時は40戸も手配しなければならない。子供達を各戸に配って廻る。

私の場合,9時半頃に商工会事務所前にした。3回とも,子供達は皆元気で礼儀正しく素直だった。しかし,先生方とカメラマンはホストに対して挨拶ができない。
3回ともだ,何というご粗末。
もしかしたら,お金を払ってるんだから自分達はお客だなんて思っているのだろうか。
それにしてもだ!

お茶を飲みながら自己紹介し,行動予定を打ち合わせる。
午前中は,農作業体験をいろいろさせるようにした。野菜の種蒔き,野菜の苗定植,草刈り(鎌の使い方),草むしり,ミツバチの観測,等々。
午後は2kmほど離れた田んぼの不耕起栽培を見せた。私の田んぼにいるいろんな生き物を見ながら生物多様性について話した。子供達は皆熱心に聞いてくれた。結構楽しそうにしていた。

お昼のみそ汁は,生徒に畑の野菜を採らせてそれを具にした。皆それを美味しいと悦んでいた。

気になったのは,生活の基本動作ができないことだ。
帚も鎌も使えない。鉛筆は削ったことがないという。移植ゴテを使かわせても誠にぎごちない。果たしてノコギリや金槌は使えるのだろうか。まるで開発途中のロボットの動きを見ているようだ。

もっと気になるのは,全てに女子が勝っていることだ。行動,話,リーダーシップ,全てがそう見える。2kmばかり歩いたら,男子生徒の方が二人途中で座り込んでしまった。いったいどういうことだ!

ミツバチの観測で面白いことに気がついた。基本的に,乱暴なことをしなければ日本蜜蜂は刺さない。私が蜂を手に乗せて,「刺さないからそばにいらっしゃい」と言っても,何としても2m位遠ざかっていて寄って来ない。
私が信じられないのではなく,ただ「怖い」のだ。「蜂は刺すもの。怖いもの」という先入観が深く染み付いているらしい。一人だけ私のそばに来た男子がいたが,後は全員ダメだった。

わたしはこの様子を見て,今毎日マスコミで大騒ぎしている放射線のことを思い出した。「放射線は怖いもの」。それが全てになっているところはこの子供達と同じだと。科学的に論理的に考えること行動することを,頭から拒否しているのだ。

更に驚いたのは,彼等ほとんどが,ミミズもカエルも気持ち悪いという。見ただけで悲鳴をあげる。そこで彼等に判り易く話してやった。「自然環境は大切だよね。このすばらしい緑と大地を守ってくれているのは,ミミズやカエルを初めとして,たくさんの昆虫や微生物なんだよ」と。「もし地球から蜂がいなくなったら人間は生きて行かれないんだよ」と。
みな,帰る時には「ミミズもカエルも好きになれそうです」と言ってくれたのは嬉しかった。

子供達といるととても楽しい。
午後3時に商工会からバスを見送った。手を振ってくれた。

ほっとステイのホームページ
http://www.murada.com/



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<リンクサイト>


2011年5月23日月曜日

蓼科だより188号・田舎暮らし便り(蓼科より)




★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2011年5月21日(土)★
★今回のテーマ:2度目ミツバチの捕獲,不耕起の田植& 放射線
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一昨日御前10時頃,東御市の先輩から「日本蜜蜂の分封(私は今まで分蜂と間違えていました)を見つけたのですぐ飛んで来ないか?」というケイタイをもらい,早速七つ道具を持ち軽トラで現地に直行。今5つも巣を据えてあるのに,全部空っぽ。なので,ワクワクドキドキで馳せ参じました。この捕獲は日本ミツバチを始めて2度目のトライでした。栗の木の丁度目線ぐらいの高さにある太い枝の付根に20センチ丸位の塊になっていました。今回は霧を吹き付けて動きを押さえ,黒の大きなビニール袋に刷毛で落とし込みました。
巣に入った蜂は,夕方の様子ではまだ落ちついていないようです。日本蜜蜂は逃げ易いというので,嫌われないように大事にしようと思います。
ーー
昨日夕方,高山村の不耕起移植栽培の先生のところから不耕起栽培用の田植機(イセキの不耕起用6条植え)をお借りしてきました。4トンの搬送車を借りて,作って頂いた40箱の苗と一緒に片道90分の搬送をしました。長野県にはまだ1台しかないという珍しい田植機です。
不耕起移植栽培の本番スタートです。初めてのことであり貴重な機械を扱ったのでかなり緊張しました。もし,機械を傷めるようなことがあれば,これから植える人達全員に迷惑をかけることになります。お貸し頂いた先生が非常に心配しておられることが判りますので,慎重に作業を進めました。
一般の田植機と違うのは,耕してない堅い田んぼの土に植えるので,土を切り砕いて行くカッターが付いているのです。恐る恐るやってみると実にうまく行きました。日頃農楽仲間が一人お手伝いに来てくれて不耕起移植栽培のスタート順調にきることができました。
この時期は,野菜植えもラッシュです。毎日のように,少しづつですが何かを植えています。
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原発・津波について,見逃せない情報が届いていますので付合ってください。
ーー
アメリカ・ヒューストン在住の日本人メル友Kさんからアメリカ人の放射線観を教えて頂きました。<>内です。
<アメリカ人の放射線に関しての認識ですが日本とあまり変わりありません。ある程度学識のある人はそれなりに理解できてるようですが、高校中退人口が日本より多いうえ今アメリカは子供の科学離れが激しくので放射線をきちんと理解している人はほんの一握りでしょう。
私は一応科学技術分野で働いているため周りにはエンジニアや科学者、物理学者が沢山います。LNT説(しきい値無し説)を知らない者もおりましたが、説明をしたらすぐ理解しデーターの正確性に疑問を持ちLNTは意味を成さないのではないかと指摘してました。
私の住んでいるヒューストンには世界で一番大きいメディカルセンターがあります。必然的に住んでいる医者、看護士、病院関係者の数も半端ではありません。それに、ご存知のようにNASAもありますので放射線一般についてはアメリカのほかの都市よりは理解されていると思います。
要するに、人間は『見えないもの,知らない物』に恐怖心を抱くものです。>
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尊敬するメル友より大感動の動画をご紹介頂きました。「大地」のパールバックが日本に滞在した時に津波に遭遇し,その経験から書いた文章を動画にしたものです。下記Youtubeから読むことができます。本当にすばらしいです!
(メル友のコメント)あの時期にあのような「生きる」というテーマを書き残してくださったのは驚くべきことですね。今、津波の大被害にさらされた日本人としては、魂の奥底に響きます。
The Big Wave, Pearl S. Buck 『つなみ』(径書房刊)より

(下記URL書評から抜粋:「」内)
「人は死に直面することでたくましくなるんじゃ。だから、わしらは死を恐れんのじゃ。死は珍しいことじゃないから恐れんのじゃ。ちょっとぐらい遅う死のうが、早う死のうが、大した違いはねえ。だがな、生きる限りはいさましく生きること、命を大事にすること、木や山や、そうじゃ、海でさえどれほど綺麗か分かること、仕事を楽しんですること、生きる為の糧を産み出すんじゃからな。そういう意味では、わしら日本人は幸せじゃ。わしらは危険の中で生きとるから命を大事にするんじゃ。わしらは、死を恐れたりはせん。それは、死があって生があると分かっておるからじゃ。」
http://pliocene.seesaa.net/article/106924971.html 
ーー
安中さんが,ハルシステム・ホームページに「原発コーナーの第9回」(下記URL)をアップしました。安中さんはこの原発の設計に携わり,現場で仕事も定期検査にも従事し,かなりの被曝もした方です。私は信頼しております。今後も,とんでもない情報が出てきますよ。メルマガもお出しになっています。
http://www.halsystem.co.jp/TrainingHall/G9/G9index.html 
ーー
前回,特攻隊の家族の話がありましたが,それに対してSNS「おらほねっと」の唯臥独村さんから下記コメントを頂きました。(「」内)
「・・前略・・。こうしたレトリックで「べ平連」などという団体は多くの国民を騙しましたが、それを積極的に後押ししたのがAやMという大新聞です。
戦前は真っ先に「憎っくき米英撃つべし」などと大キャンペーンを張って強硬な対米開戦を主張する一方、開戦を躊躇する軍部を弱腰だなどと叩き、散々に国民を煽っておきながら、戦後は「言いたいことも言えない、書きたいことも書けない暗い時代だった」などとまるで被害者ヅラです。
そして、「日本人は反省が足りない、アジアの人々に謝るべきだ」などと空の高みから説教を垂れるのです。
たかちゃんさん(私のこと)が仰るように、「選ばれた人がやった過ちは選んだ人のやった過ちでもある」のですから、正義を叫ぶ人や、一見正義そうに見えるマスコミに惑わされることなく、自分の頭でじっくりと考える必要があると思います。」
ーー
SNSおらほねっとの唯臥独村さんのブログは,安中さんと似たスタンスで私は同調しております。原発への意見も納得です。下記URLをご覧下さい。
http://sns.orahonet.jp/blog/blog.php?key=9594
もしご希望があれば,僭越ですが私がこのSNSにご招待申し上げますのでお申し付けください。
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23日月曜には,ほっとステイの子供達を受入れることにしました。楽しみです。信州せいしゅん村が核になって国・県とも連携して進めています。これはすばらしい!
http://www.murada.com/ 
ーーーーー
メル友コマーシャルを一つお伝えします。
<震災チャリティー:「ファイリング」セミナーのご案内>
情報管理=ファイリングが仕事の効率と質を変える!
6/4(土)上田駅前ビル「パレオ」2階
午前の部10:30~12:30午後の部14:00~16:00
主催 日興産業(株),(株)サンビーム
講師 ファイリング・コンサルタント 小野裕子 書類整理の基本
参加費 1000円(実習サンプルキット付) 全額被災者支援に寄付致します。
申込み電話 0268-25-5161 ((株)サンビーム 担当 小林)
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<わたしのサイト>・リンクを貼って頂けませんか?
田舎暮らし情報館(蓼科より): http://tateshinadayori.blogspot.com/ 
田舎暮らし動画: http://jp.youtube.com/user/takasukey 
「佐久バルーンフェスティバル」と「野焼き」をアップロードしました。
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2011年5月17日火曜日

蓼科便り187号・田舎暮らし便り(蓼科より)

★ーーーーーーーーーーーーーーーーー2011年5月14日(土)★
★ 今回のテーマ:「ミツバチからのメッセージ」& 原発魔女狩り
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 前号も日付を間違えました。お恥ずかしい!正しくは5月7日(土)です。

 やはり,農楽の春は忙しいです。ちょっと遡りますが,4月29日はボランティアで「ファームエイドGinza」に参加しました。松屋裏のビル屋上でミツバチを飼い,昨年90Lも蜜を絞ったという話題の人・グループが主催です。いろんな催しがありましたが,その中に「在来種ミツバチの現状と未来」というフォーラムがあり,「日本在来種ミツバチの会」会長・東京農大教授の藤原先生,兵庫県立大学大谷教授,元学習院大教授川嶋先生(紀子様のご尊父)の話をお聞きすることができました。
 ところが5月4日,友人に誘われて東御市文化センターで行われた「ミツバチからのメッセージ」と「いのちの林檎」の映画会に参加したら,何とそのミツバチの映画に上記の先生方が出演なさっていたのです。その感想は下記ブログに書きましたのご覧下さい。
http://tateshinadayori.blogspot.com/2011/05/blog-post_04....
 ついでに友情コマーシャルを一つお伝えします。 6月5日(日)午後1時半より,長野市信州大学工学部研究棟1階大会議室において,「地球環境フォーラム」が主催する第8回「地球環境フォーラム」が開催されます。メインは,映画「レイチェル・カーソンの感性の森」観賞です。今日試写会があり見せてもらいましたがすばらしい映画です。私は20程前に主著「沈黙の春」を読み,農薬の恐ろしさを知らされました。お問い合せは,090-3585-2310(和田)か090-3145-7962(新井)まで。お出かけ下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/レイチェル・カーソン
ーー
 5月10日には,3週間ばかりかかった畦整備が終り,待望の水入れが始まりました。今年は水深20センチまで水を貯める(深水管理)予定です。除草については「乳酸菌除草」にチャレンジしています。
 家の前の体験農園では,友人の温室で育てた苗の生育が良くて,今までで最高の野菜ができました。コカブ,ミズナ,コマツナ,チンゲンサイ等。とても美味しいです!虫除けネットもかけたので,虫が着かず雨による土汚れもありません。農楽を始めて3年目なので,土も良くなり,管理の勘所も判るようになってきた?からでしょう。
ーーーーー
 原発については,少々頭が混乱してきましたが,徐々にですが真相が見えてくる気がします。その後のAさんとのやり取りを転載します。原発問題の原点がここにあると思いました。
ーー
(A)推進論と反対論では、常に推進論が不利です。安全の立証が求められるからです。逆に反対論は、危険の立証が不必要です。
そのことが逆に、危険を呼び込む結果になっていると思うのです。
 私は、原発建設の技術者として、反対住民との説明集会に引っ張り出されたことがあります。一生懸命、なんども説明しましたが、相手は聞く耳を持ちません。「作りたければ、100%安全と言え」と迫られます。
 私たち技術者は、「技術に100%はありません。99.9999%(これをシックスナインというのですが)が安全限界です」と答えましたが、一斉に「それみろ、安全じゃないんだな」と罵られました。罵声を浴び続けながら、心の中で、「なんとバカバカしい、不毛なことか」と沈んでいました。
 東電の清水社長の土下座映像を見た時、あの時の苦さ(にがさ)がよみがえってきました。状況は違うのですが、場面はリプレイしたように同じです。被災者の方のやるせない気持ちは分かりますが、「土下座しろ」は一種の暴力と思うのですが違うでしょうか。
 強硬な反対論は、往々にして暴力に走ります。かっての連合赤軍、反捕鯨のSSなど、枚挙にいとまがありません。「反戦」、「平和」という名の暴力は恐ろしいです。成田空港の建設では、私の勤務していた会社の現場事務所が焼き討ちに会い、社員にけが人も出ました。でも、反対闘争側の人からすれば、「建設推進が暴力なんだ」となるのでしょうね。
ーー
(A)この反対派が絶対多数となり権力を握ったのが中世ヨーロッパです。当時の教会は、科学の推進である地動説を認めず暴力による弾圧を行いました。
 比較するのは適切ではありませんが、放射能完全否定論は、それに近くなっていると思います。稲博士に対するネットでの攻撃はどんどん増えています。「茨城の恥」とか「にせ医者」とか言う人たちも多くなっています。
 稲博士の「1000ミリシーベルトでも大丈夫・・」という発言は、反対派の火に油を注ぐ結果となります。私が「稲博士は言い過ぎ」と書いたのは、反対ではなく、攻撃の激化を心配してのことです。
 私も、HPのコーナーでは「短時間での被曝限界は1000ミリシーベルト」と書きました。でも「大丈夫」とは言い切れません。「おそらく、何らかの障害が出ると思うが、その場を離れれば細胞は修復する」と、後の回で解説しました。自分の経験でも「500ミリシーベルト」ですから、1000の被曝は正直言って怖いです。
 でも、現段階の被曝レベルでは、死んだりすることはないし、むしろ体力が強化される可能性もあります。そのことで、稲博士の主張を理解しました。
 日本を含む原発推進国は、低レベル放射線の長期被曝の追跡結果や、私のような一定期間、ある程度の大量被曝をした者の追跡結果を持っていると思います。ですが、それらは一切公開されていません。反対派の人たちは、「恐ろしい結果が出ているので、隠している」と解釈します。推進派は「問題ないから公表しないのだ」と解釈します。
 それなら「公開したら良いのに」と、一般の人は思います。ですが、そうは簡単にはいきません。「安全」と言い切るだけのサンプル量がないからです。
 まして、健康になったという例の抽出は困難です。
 おそらく、稲博士やラッキー博士は、そのようなサンプル例を持っているのだと思います。論文にはそれらしい記述もありますが、何しろ専門用語いっぱいの英文論文です。私の英語力では到底解読不能です。
ーー
(私:上記Aさんのメールに,ちょっと気張った返事を書きました)
 私はAさんのメールを読んで,現在起こっている原発・放射能問題の本質が判った気がしています。以下に説明します。
 それは前回のメルマガに載せた永井隆氏の言葉に真相があると気がついたのです。「祖国は破れた。国は壊滅し、荒野になった。しかし、この思いは日本人、日本国民が科学者をないがしろにしたせいである」という言葉です。「科学者をないがしろにしたせいである」を「科学をないがしろにしたせいである」と読み替えたのです。実質的に意味するところは一緒ですが。
 対米戦争で,「祖国は破れた。国は壊滅し、荒野になった。」原因は,好戦派とマスコミが無責任且つ非科学的な思考の下に好戦的世論を煽り立てた結果だと聞かされています。言いたいことは,主張・論調が「科学的ではなかった」ということです。
 今の原発・放射能問題が全く同じ状況になっているのではないでしょうか。物理学者,放射線学者,放射線医学者の言うことを素人が批判し抗議し,それをマスコミが煽っています。これが非科学的でなくて何でしょう?
 科学者同士が理論を闘わせるならいいのですが,科学者に向かって素人が「おかしい」とか「間違っている」なんて,あっても良いのでしょうか。素人が専門家を吊るし上げるなんて,ただのリンチであり,暴力でしかありません。マスコミは,戦前は大政翼賛に肩入れしましたが,近年は真偽を極めようとせず大衆に迎合しています。売上のことしか考えていないように見えます。いずれも「科学をないがしろに」しています。
 冷静にということは,科学的にということです。非難や吊るし上げではなく,新聞テレビで科学的論争をドンドンやれば良いと思うのです。一方,放射線学界が沈黙しているのもおかしいです。何故,国民に見える形で議論を闘わせないのでしょうか。
 反核・反戦・平和強硬論者は,戦前の好戦論者の裏返しですね。70年前の対米戦争を決定した時の政治・世論と,今の原発政治・世論と何も変わっていないのでは。共通項は非科学性です。非科学性が,70年前は魔女(鬼畜米英)づくりを行い,今回は魔女(原発100%安全)刈りをやっているのです。
ーー
(A)仰られる通りです。戦争末期、特攻隊の家族は、近所から軍神の家族として扱われました。最愛の息子を、夫を、兄弟を失うという悲しさを無視してです。それが、8月15日を境に一変します。戦争推進者の家族として罵られ、家には石が投げられました。やはり、家族の悲しみは無視してです。
 一般大衆とはかくも愚かで、マスコミはこれをエサにします。
 憲法第十二条に、こう書いてあります。「国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない」。今日の事態は、「不断の努力」という、この義務を果して来なかった国民の怠慢が主因であり、政治家や官僚だけの責任ではないと思うのです。
ーー
(私)「作りたければ、100%安全と言え」。ここで原発の魔女が誕生したんですね。私なりに魔女とは何かを考えました。答えは,「魔女」とは,「現実に存在し得ない,時の世論支配者に都合の良い象徴」となりました。遊びの中に魔女が出てくると楽しいですが,国家を命運を左右する重要問題に魔女が登場する時,国家は危うくなる,そんな気がしてならないのです。
 騙した方も騙された方も同罪だと思っています。騙した振りと騙された振りをした共犯だと思います。何故なら,科学と技術に100%安全がないのは絶対的公理であるにも関わらず,それを否定した「あり得ない原則」の上に立って合意しているからです。
 ですから,東電=加害者、福島県=被害者、の図式にはどうしても違和感があります。
 少なくとも戦後の日本は独裁でも圧政政治でもありません。素人談義ですが次のように考えています。「民主主義とは,決まった結果が意にそぐわないことであっても,今起きている現実は自分の選択の結果であるとするシステムである。選ばれた人がやった過ちは選んだ人のやった過ちでもある。反対票を投じた人でも,責任と義務は同じである。ましてや多額の経済的恩恵を受けたのであれば何をか言わんやではないか。」ということです。
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 長過ぎることは十分承知しているのですが,途中で切れないのです。すみません。
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「佐久バルーンフェスティバル」と「野焼き」をアップロードしました。

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2011年5月8日日曜日

蓼科便り186号・田舎暮らし便り(蓼科より)

★ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2011年5月6日(火)★
★ 今回のテーマ:連休と孫 & シルクロードの核
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 お詫び:前号の発行日付けが間違っていました。正しくは4月30日です。

5月3~5日,名古屋の孫達が帰ってきて楽しい3日間を過ごしました。いつものように,賑やかすぎる食事と,新しいオモチャと農楽です。野菜は,いずれも私が発芽させてもので,ネギ,サラダナ,エンサイ,スイートコーンワサビナを植えました。8才の男子は教えれば何でもできるようになり,4才の女子は苗箱から苗を手渡してくれました。子供の成長の早さには驚きます。
4日の夜は,佐久市の名物になった「バルーンフェスティバル2011」のイルージョンを。私も初めてで,38機が一斉に炎を噴射する光景は見事でした。孫達も大喜びでした。明日,イルージョンの様子をYoutubeにアップします。
ーー
5日は,最近自宅前にお借りした畑の薮を野焼きしました。10年以上も放置してあった場所なので背丈3mもある草がのび,そこにツルが絡み本当に酷い薮で気になっていたところです。クローバーを蒔いてミツバチの餌場を作ろうという考えです。野焼きは初めての試みだったので,息子に手伝わせて,消防署にも連絡し,水も用意しトライしました。巧くいきました。孫もダイナミックな野焼きの光景を見て興奮して写真を撮りまくっていました。この動画は昨夜アップロードしました。
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また,たくさん原発情報を頂いております。難解な論文もあり,とても全部は読み切れませんが,何とか理解できたもので且つ納得のいったものを抜粋掲載させて頂きます。
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 よくまあ,次から次とスゴイ情報があるものと驚いてます。先ずは,メル友W様から「雑誌Will今月6月号に、札幌医科大学教授の高田純氏が『福島の放射能恐るるに足らず』の題で論文を発表」。(ーーとーーの間)
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未曾有の核災害は、シルクロード桜蘭遺跡跡周辺のウイグルにある。中国による桜蘭核爆発災害である。これは世界の目から長年覆い隠されてきた。私の調査でこれ以上の悲劇はない。
この地域から、核の黄砂が長年にわたり日本へも降っていたことさえ殆どの国民はしらない。メディアはこの事実を決して報じようとしない。、、、筆者は2年前から調査を行い、内部被爆線量はレベルD。その程度に汚染したのだ。それでも私たちは生きている、、、、、(P73)
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(メル友)いやはや、「人類と核」は生と死の紙一重ですね、、、
へっぴり腰の政府、外務省、メディアはつものように沈黙でしょうね、、、、、
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(Wikipediaより「高田純」氏)
1964年から1996年までの間に、シルクロードを訪問した日本人27万人の中には核汚染地域に足を踏み入れた恐れがあるとして調査を主張している。2009年4月には、NHKに対してシルクロード紀行番組などによって多くの日本人観光客を核汚染が明白な地域を訪問させながら、核爆発については一切沈黙してきたとして、公開質問状を出している。
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(私)は,新聞・テレビをあまり見ないのでダメですが,皆さんはこのニュースをご存知でしょうか?
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次は,「SNSおらほねっと」のY様からです。(放射線関係のお仕事のようです)
(Y様)福島県知事の要請を受け、県の放射線健康リスク管理アドバイザーとなった長崎大学の山下俊一,高村昇両先生の講演と質疑応答をネットで発見しました。
両先生は、それぞれ長崎原爆の被曝2世と3世で、山下先生は長崎大学大学院医歯薬学科薬学総合研究科長、世界保健機構緊急被ばく医療協力研究センター長、日本甲状腺学会理事長をされており、山下先生は長崎大学大学院医歯薬学総合研究科に勤務されているとのことです。(ーーとーーの間。皆抜粋です)
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 私たちの最大の研究成果は、放射性セシウムをずっと食べ続けたという人々がチェルノブイリの周辺に数百万人います。このレベルどころではありません。放射性セシウムに汚染されたキノコを食べ続けたという方が沢山いるんです。20年フォローしてきて病気は何も増えていません。ーー
1つ参考になるかもしれません。永井隆をご存知ですね。「長崎の鐘」の永井隆は、原爆を被ばくした直後、彼は瀕死の重傷で日の丸を描いて、復興に当たります。家に帰ることなく彼はその後3ヶ月間、荒野で、原子野で、被ばく者の救護に当たりました。その時の救護報告書が10月の初めに書かれました。全く何もない中で200数十名の被ばく者の健康影響を書いて、最後に彼がこう書いています。「祖国は破れた。国は壊滅し、荒野になった。しかし、この思いは日本人、日本国民が科学者をないがしろにしたせいである」と。彼は放射線科の先生でしたから、原子力の知識もありました。
http://ameblo.jp/kaiken-matome/entry-10839534940.html(質疑応答) 
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(メル友コメント)世の中には放射線などよりももっと怖いものがたくさんあるというのに、放射線ばかり怖がるのは、政府の広報のあり方やマスコミや学者や、いろんな要因があるのだと思います。もっと冷静に放射能のことを考えられるような雰囲気になるには、もっと長い時間が必要なのかもしれませんね。ーーーーー
佐久市のメル友Yさんより権威筋の情報を頂いた。(ーーとーーの間)
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解説「チェルノブイリ20年の真実」・・事故による放射線影響をめぐって
(国連機関への報告書を,放射線影響協会金子正人氏が解説。日本原子力学会誌/2007年)
4月16日(2007年)に放映された NHK スペシャル「汚された大 地で:チェルノブイリ20年後の真実」では,第1図はチ ラッと見せただけで,汚染の低い地域の方が先天異常の 頻度が高いという事実には一切触れず,別に描いた汚染 の大きい地域だけのグラフを使って,先天的な病気を 持った子どもの数が事故後2倍に増えたのは放射線によ る遺伝的な影響であるかのように説明された。
ーー
(私)この「ベラルーシにおける先天性奇形の発生率」第1図を見ると(下のURLからご覧下さい),事故以来一貫して高汚染地域の方が発生率が低いのです。特に1993年以降はその傾向が顕著です。何故NHKはそこを避けるのでしょうか。
我々が口にする物のほとんどが適量を欠いても過ぎても害があります。塩は無ければ心臓に悪影響があるようですし,とり過ぎれば脳疾患になり,何れも命取りになります。しかし適量(しきい値内)であれば毎日食べても何の問題もありません。酒も肉もそうです。過ぎればメタボになり,脳疾患や肝臓・膵臓癌の発生率を高めます。
放射線の人体に対する影響も,塩と同じように,LNT(し きい値なし直線:Linear No Threshold)ではなく「しきい値」があるとするのが今まで頂いた情報を総合すると正しいと思われます。(しきい値はWikipediaに解説があります)
金子氏の解説に戻ります。(ーーとーーの間) 
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5.日本と欧米のマスコミ報道の違い
9月5日のプレス発表の内容を伝える日本の新聞各紙 は,「チェルノブイリ被曝死4,000人」といった見出しで, 死者の数のみを強調し,事故の影響が予想されたほどで なかったことに力点を置く欧米の報道とは対照的であっ た。
9月8日付けNew York Times紙の社説は,次の ように伝えている。「チェルノブイリ事故は,健康被害 も環境被害も当初恐れられていたよりはるかに少なく, 重大事故ではあったが,catastrophe ではなかった。公 衆の最大の健康被害は,極めて誇張されたリスク観念に 基づく精神的な被害であり,不安にかられ,宿命論者に なり,薬物・アルコール依存,失業,無気力をもたらし た。この知見は,テロ攻撃によるにせよ,事故によるも のにせよ,原発からの放射線(能)の大量放出に対処する際の手がかりを提供している」と。
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(私)この解説は2007年に書かれたものですが,現在の日本の状況そのものではないでしょうか。日本がこれだけ原子力に頼っているにも関わらず,国民への教育不足とマスコミの不勉強と無知がもたらした精神的被害が甚大だと思います。詳細は下記URLをご覧下さい。
最後に,埼玉県のメル友から頂いた,自覚を促し魂を鼓舞するメールをご紹介致します。(ーーとーーの間)
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私も商売柄放射線については多少かじってはいましたが、このような事態をうけていまさらながら何と難しい技術を人類は手に入れてしまったものと痛感しています。
 技術というものはひとたびある段階まで理論的に解明されると必ず実証しようという欲望が発生し、新製品という形で世に出てその結果人々が便利さや快適な生活を享受する、まさに文明の発展はそのような経過を経て現在に至っていると思うのです。
 今回の、まさに想定をはるかに超える事故の発生ははしなくも人知を軽々と凌駕する自然の、地球の気の遠くなるような悠久の営みの前に謙虚な姿勢で改めて前進するしかない我々への警鐘と理解すべきなのかもしれません。
 このような事態の対処については世を挙げて行政への批判が噴出している事実もマスメディアを通して毎日報じられている通りなのでしょうが、日本人の底力は無能な政府の対応をはるかに超えて逞しいと信じて疑いません。
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またしても,こんな長いメールをお読み頂いて感謝申し上げます。
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2011年5月4日水曜日

「いのちの林檎」を見る・田舎暮らし便り(蓼科より)

平成23年5月4日,水,晴,穏やかな一日

午前中は不耕起移植栽培の準備である深水管理のための畦のかさ上げ作業をやった。弱音を吐きたくないがしんどい仕事だ。

午後は東御市文化会館で行われた「こどもの未来と健康を考える会」主催の「いのちの林檎」と「ミツバチからのメッセージ」を見に行った。以前からこの映画があることは知っていたが,初めての観賞だった。

すばらしいと言うより,「何てことだ!これはヒドイ!」の驚きのドキュメンタリーだった。私は悲劇に対するほめ言葉を知らないので,何と表現したら良いのか言葉が見つからない。

木村さんの執念と直感力にも驚嘆だが,その林檎が極度の化学物質過敏症の女性を救ったという事実は大自然が生んだ林檎のパワーを象徴していると感じた。わたしはこの映画を作った藤沢監督と馬場プロデューサーの真剣なプロ魂が感じられ,この映画を信じる。

無農薬・無化学肥料で作った林檎が不治の病を救う。これは自然界のパワーがいかに偉大であるかの証明だと思った。

続いて見た「ミツバチからのメッセージ」も強烈な警告だった。私は農薬の持つ有効性も有害性もその両方を理解しているつもりだったが,経済の持つ利益優先性向が,意識的かつ巧妙に有害性をカモフラージュしながら,ミツバチを絶滅の危機にさらしていることを知った。偶然,この映画に登場している大谷先生と藤原養蜂場の社長には最近あったばかりだったので,深い共感を覚えた。

梅と桜が満開なのに,蜂の姿が見えなかったことに深い疑問を持っている。モンシロチョウも少ない。かつて「Silent Spring」を読んだことがあったが,蜂も蝶もいない世界はまさに
「Silent Spring」ではないか。
映画の説明によれば,植物連鎖の再下部を支える昆虫類が消えて行くということは,植物連鎖が崩壊することを意味し,その頂点にいる人類も消えて行くことになると警告していた。わたしはその解説が真実だと感じている。本当に危機に違いない!



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2011年5月3日火曜日

息子と原発論議・田舎暮らし便り(蓼科より)

平成23年5月3日,火,曇夕方小雨

会合があり午前中御牧ケ原に出かけたが,途中で桜の花吹雪に遭遇した。咲く時の美しさは生の美しさでステキですが,散る時の美しさは深い慈しみの情を起こさせる。

昨日まで連続3日田んぼで,畦のかさ上げという全力全身運動を続けたら,今朝は疲労を感じた。丁度そんな時,午前中は一つ会合があり,午後は名古屋の次男一族が来たので,うまい具合に休養になった。

又しても嬉しいことがあった。4月12日でしたが,私のYoutube動画サイトの日当りアクセス数が300を超えたと書きましたが,4月29日には400を越しました。信じられない数字です。本当にありがたいことです。

私のブログとメルマガとYoutubeは,目的は”田舎暮らし”のアピールと都会人の田舎への勧誘にあります。近い内に「田舎暮らしユートピア」実現プランを発表するつもりです。
田舎のすばらしさを少しでも多くの皆さんに知って頂きたい。

新発見もあった。帰省した子供夫婦と原発問題で話したら,理屈抜きの反放射線論だった。科学的に考察しようと言う姿勢はなかった。俺の背中がそう見えていたのかなとちょっと寂しかった。「放射線は安全だという人は,まず現地へ行って暮らすべきだ。そうしたら信用する。」という主張でした。

これって,なるほど,という論ではあるが,裏返してみると「放射線危険論」(LNT=閾値無し論)以外は信用できないということになる。30台息子のこの主張は,わたしにとってちょっとしたショックだった。初めに結論ありきで,論争そのものを拒否しているからだ。自分の息子にしてこのあり様だから,これが平均的日本人なんだろうなと思った。「本当はどうなの?」という疑問が出て来ないのだ。

わたしも自分が絶対に正しいなどと思ってはいないが,今の自分をありのままに曝け出すこと,これが私がブログを書いてるスタンスです。

全うな国民共通認識を作るのは教育しかないと,つくづく思う。
結局現下の原発問題混迷の原因は無知(自分も含めて)につきると思う。




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<リンクサイト>
信州田舎暮らし情報館

2011年5月1日日曜日

深水管理(田) & ICRP2007年勧告・田舎暮らし便り(蓼科より)

2011年4月26日(火)★

★ 蓼科だより・185号〜田舎暮らし情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
  昨日から田んぼで田植に備えて,深水管理のための畦のかさ上げを始めました。深水管理とは,不耕起移植栽培の手法の一つで,田植後苗の成長に合わせて最深で20センチ程水を貯める農法です。雑草を抑制し,稲の茎が太くなり葉が大きくなり,着粒数が増えると本にあります。ですが,田んぼの一辺が畦が低くて20センチ貯められないのです。そこで,10センチ程上げる作業をしていますが,スコップで粘土を動かす作業はすばらしい全身運動になります。3日くらいかかりそうです。
畑の春野菜は順調に成長しています。最近1日おきに雨があるので良く成長します。草の生長もスピードアップしており,辺りが急に緑が濃くなりました。ミツバチ用に蒔いたホワイトクローバーも小さな芽が出ました。
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 また原発です。安中氏のメルマガに,いろんな質問に答えた特集(ホームページ上)がありました。関心の高い5項目です(下方にURL)。ごく一部を抜粋します。(ーーとーーの間)ーー
下請会社にしても、作業員が原発内に入れなくなると売上が上がらなくなります。以下のような証言もあります。
『復旧作業にあたる2次下請け会社の男性作業員(30)は3月下旬、現場で元請け会社の社員から「今回浴びた線量は手帳に載らない」と説明された。
「250ミリシーベルト浴びて、新潟県の東電柏崎刈羽原発で働くことになっても250ミリシーベルトは免除される」と言われたという。』
ーー
(私)非常に不理尽なことをしているようですが,実は働いている人も働けなくなると困るので,そこで利害が一致するのです。当局も下記のようにな配慮?をします。
『作業員の被ばく線量を一括管理する財団法人・放射線影響協会の放射線従事者中央登録センターは「250ミリシーベルト浴びた労働者に通常規則を当てはめてしまうと、相当年数、就業の機会を奪うことになる。全く別扱いで管理する」と説明。

(私)こうなると,何のための規制なのか,労働者の安全軽視と指弾させても仕方ない状況ですが,この場合にだけ低線量率放射線無害論を適用しているのでしょうか?第一規則違反ですよね。一般的に日本の官庁では,現実と法が整合しない場合,法を変えるのではなく,現実をねじ曲げるのです。役所の大好きな前例に基づき,憲法9条と同じやり方を適用する訳です。
「これくらいの放射線なら,大丈夫だよ。昔からみんな浴び続けてるけど,異常が出た者は誰もいないからね。それに働けなくなったら困るだろう。書かないから記録には残らないよ。」と耳元でささやく。これは聞いた訳ではありません。無責任な私の独り言です。
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第7回 福島第一原発の原子炉事故を考える(質問特集その1)4/28
http://www.halsystem.co.jp/TrainingHall/G7/G7index.html 
メルマガは,URL右上にある「株式会社ハルシステム設計」から申込むことができます。
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更に,次のような記載もあります。(『 』内)
『放射線規制は,日本を始め世界各国が、ICRP(原発事故のレベル基準を定めている国際組織)が出す勧告を参考に規制値を決めています。
2007年勧告では、しきい値(安全範囲値)として100ミリシーベルトを打ち出していますが,未だに前回(1990年)勧告(20ミリシーベルト)を基準にしている国が多いのも事実です。 これは、世界各国がサボっているというより、原子力利用に関する利害が各国内でも対立しているため、なかなか新基準を打ち出せないためといえます。』
(私)これを読むと,日本の原子力委員会は「ICRPの指針に従っている」と言ってますが,違うんじゃないでしょうか?もし2007年勧告いに変えていれば,大変な退避騒ぎも要らず,何万頭もの家畜の命が救えたのではないでしょうか。
ーーーーー
下記のような強烈な情報も頂きました。(ーーとーーの間)
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「マスメディアが放射能汚染されている。真実の原発情報を流さない理由」
津波による東電原発事故で、永年に亘り無知な国民人を騙していた原子力行政の出鱈目がいろいろ暴露されてきました。東電を行政面で監督する経産省、保安院は毎年多数の幹部職員が退職後東電に天下りしていて、監督が出来る筈がなく、また、学術的に指導監督する原子力委員会の大学教授たちは、東電から研究費名目で金銭の授受があり、東電に対して不利な行動を出来る筈がなく、ともに形式化して、ただ東電に都合のよいの御用機関となった結果、このような惨事になってしまいました。
 また、社会正義の体裁を繕っているテレビ、新聞など報道機関も以下に「転送」する通りですから、国民も正しい情報を入手できる筈はありません。・・後略。
ーー
(私)紙面の関係で「転送」を省略しますが,原子力関係諸団体の会長・理事に,どなたでも知ってるマスコミ大手会長・社長が名を連ねています。(原子力委員会委員長は正力松太郎読売新聞社主)これ自体は悪いことではないと思います。問題は癒着です。
わたしも建設業界にいたので,癒着の構造は良く判ります。しかしそれは15年も前の話で,今はありません。業界がらみの癒着には,発注者と受注者のものと監督者と被監督者のものがあります。建設業は前者でしたが,原発は後者です。もし,上記内容が事実だとすれば,建設業界より国運を左右する原発業界の方が遅れていることになります。さんざん建設業界を叩いたマスコミトップが原発委員会で電力会社と癒着していたんでは話になりません。この記事は誰が書くのでしょうか?小沢さんのことは少し休んで,このことを書いて欲しいものです。
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またしても,こんな長いメールをお読み頂いて感謝申し上げます。
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お知らせ:東御市サンテラスホールにて。14:00~17:30。
「いのちの林檎」と「ミツバチからのメッセージ」の映画会があります。
問合せ:0268-43-3253
田植:5月21日か22日のどちらか。(機械の予定が決まらないのです)
体験ご希望の方はお知らせ下さい。 
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「いわき市でボランティアの真髄を学ぶ」と,
「"We are the world"」をアップロードしました。
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